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開幕戦ノックアウトステージ32→16の感想④

16→8の日程も出ましたねこんにちはこんばんは或いはおはようございます。
段々と様々なものが進んでいます。オラわくわくすっぞ。

感想も4回目です。
好き勝手もう4回も書いてるんですね。4回目ともなれば、焼き土下座もサマになってくるというものです。
独断、偏見、ネタバレ何でもありです。
見たくない聞きたくない方はさようなら。その方が幸せだと思うよ。
国に帰るんだな。お前にも家族がいるだろう。

さーて。今回は母心(以下、芸人さんは全て敬称略)。
恐らく今大会随一のダークホースだと思う。
とにかく情報がない、と対戦相手のジャルジャルも言っており、次の対戦相手である金属バットも「母心?母心さん?先輩なんかもわからん」と言っていた。
ちなみに調べたところ、ボケの嶋川は東京NSC8期生(2002年)のため、大阪NSC29期生(2006年)の金属バットより先輩となる。
ツッコミの関はNSC出身ではないようで情報がでてこなかったが、年齢が嶋川の一つ下のため金属よりは先輩であろうと思われる。
なお、母心の結成は2008年のため今年が16年目となり、ザセカの参加資格は今年からのようだ。

この母心、一番の特徴は「嶋川が県会議員」ということだろうと思う。
本人たちもつかみでネタにしていたし、点数発表前後のトークでもネタにしていた。
議員と芸人、この2つには共通点がある。
それは、「いかに自分の話に耳を傾けてもらうか」ということだ。
日本ではそこまで活発ではないが、アメリカでは大統領にスピーチライターやスピーチコーチがつくことは有名だ。
面白い内容を聞き取りやすく理解しやすくどう話すか。そして自分の言葉に耳を傾け興味を持ってもらうか。そのために政治家は努力している。
映画「英国王のスピーチ」は史実をもとにした映画だが、英国王が言語療法士と吃音を克服し心を通わせていく物語だ。
これも、吃音故に民衆の心を掴むことができない苦悩が話の導入になっている。
なお、日本の政治家がスピーチにあまり熱心でないのは、日本人の大多数が読み書きや会話をきちんと理解できるからだと個人的に思っている。普通に喋ればそれなりに伝わるからだ。
アメリカでは、アメリカの成人の21%(約4,300万人)が読み書きが満足にできない「非識字」や、読むことはできても文章の意味や内容が理解出来ない「機能的非識字」のカテゴリーに分類されるという(アメリカ教育省の全米教育統計センター(NCES)による)。わかりやすく伝えることの重要性が恐らく格段に違うのだろう。
インド映画はなぜすぐ踊るのかという考察でも、インドでは約461の言語が使用されているため、非言語コミュニケーションである踊りが一番皆に伝わるから、という説もあるらしい。

おっと、話が逸れた。
つまり、トップ当選するような政治家を擁する母心は、かなり手強い相手になるのでは、と思ったのだ。
なんとなくドキドキしながら観た母心のネタは「タクシー運転手」
歌舞伎役者がタクシー運転手だったら、というネタだった。
つかみで散々政治家ネタをやっていたのだが、本編は全く関係のないものを持ってくるのはなかなかやるな、という印象だった(ちなみに歌舞伎ネタは彼らの十八番ネタらしい。wiki調べ)
ずっと政治家でいくと飽きが来るだろうし、とてもいい選択だったと思う。
そして(私が勝手にしている)注目の喋りも流暢で、審査員が「達者だなという印象」と言っていたまさにそのものだった。
噛みもしない。甘噛みすらしない。掛かってくることもない。彼らはどんなふうに普段ステージをこなしているのだろう?と思うくらい滞りなくネタが進み、安心してみていられる安定感があった。時間も6分ピッタリだったらしい。
そして、なんというか、一つ一つを置きにいく喋り方、観客とのアイコンタクト、少し舌っ足らずになる場面などは「あ、落語っぽい喋りだな」と思った。
だからこそ、観客は安心して観ていられたし安心して笑えたのだろう。
何百年と受け継がれた喋りを舐めてはいけない。そこは母心の強みではないかと思うのだ。

今回の対戦を終えた後も、やはり彼らの「得体の知れなさ」は解消されなかった。
次がどんな手で出てくるのかわからない。
ザセカのシステム上、相手の研究をしてもあまり対策を打てないとは思うものの、この得体の知れなさは心理的なプレッシャーにはなるだろう。
次の対戦が楽しみだと思う組み合わせの一つだ。

母心ー!(謎の叫び)
まだまだ謎に包まれた彼らはザセカの怪盗キッドかタキシード仮面か。
もうちょっと人となりを知りたいコンビです。
世の中はまだまだ面白いけれど世間に知られていない芸人がたくさんいるのだな、と思わせてくれたコンビでした。

さて、今回もお読みいただきありがとうございました。
次回も気が向いたら書きますので気が向いたらお読みいただければ幸いです。
4/20に向けて気持ち盛り上げていきましょう。

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