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ある子の最後を追った話

以前輸血に関する思いを書きました。

これは、ワタシ個人が感じてた思いでしたが、
実は、数十年前にこの輸血問題が絡んで、無くなった小学生の男の子がいた。
正直、当時のこの子の状況を把握しているわけではないので、輸血をしたら助かったのか、ダメだったのか、それは分からない。

ただ、医師が両親に輸血を説得して、それを拒み続ける両親との時間が過ぎるなか、彼が死んでいった記憶だったと思う。

当時、その話が大泉実成さんという著者の方から本になり、なんとビートたけしさん主演のドラマ化までされたので、少し話題?になっていた記憶があるが、
周りの信者のおばさんが「ちょうど私たちの宣伝になっていいわね」と話していた。。。(何か今考えると違和感あるけど)


実は、その子の最後を辿ったことがある。
彼は他の信者の方との宗教に関する勉強の約束があったらしい。

私は出発した自宅近辺から歩いて、彼が自転車で移動した道を辿って、
彼が無くなった道まで歩いた。
その後、運ばれたという病院まで移動して、しばらく座ってた。

少しでも、彼の心境を知りたかったからだ。

正直言って分からなかった。
多分、彼も意識がそんなにある状態だったと思えないし、
どれくらいの思考があるのかもわからないけど。、

もし、彼が「生きたい」と思っていたのなら、生きていて欲しかった。


彼が生きていたら、もう中年?と言われるくらいの年代になられていると思うし、ご両親もある程度の年齢が言っているのか、果たしてご健在なのか。。。
でも、一言聞いて見たいと思う。「今、どう思っているのかと」


ただ、元天皇陛下の心臓バイパス手術をされた先生の著書を読んでいた時に、
「輸血拒否をされる人もいるため、輸血を用いない技術も開発されている」とあった。
そんな風に、医療面ではプラス?の効果もあるのかと思ったのを覚えている。
一人の命が目の前でただ失われているのは辛いが、何かそこから生まれた技術もあるのあろうか。


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