瞬間ノスタルジー
夏は夜。
といったのは清少納言だけれども、わたしも夏の夜が好きだ。
とくに日没前の、淡い青とまぶしいオレンジ、底に沈む紫のグラデーションを見るとたまらなくなる。
そうしてわたしの頭の中は、とたんに“ノスタルジースイッチ”へと切り替わるのだ。
草の匂いがした。もう19時だというのに、空はまだ明るい。あぁ、夏が来たのだ。
彼女は沈む夕日に目をやりながら、十数年前の夏の日を思い出していた。
こんな風に、ただ自分のモノローグを無駄に物語のヒロインかのごとく思い浮かべるだけ。
電車や車など、景色が見える乗り物に乗るときはいつもこう。
基本的に乗り物酔いしやすいので、車内ではあまり本を読まない。その代わり、こうやって空想してはノスタルジーに浸るのだ。
音楽があれば空想はさらに広がる。
相性がいいのは、だいたいスピッツ。
一瞬で少年時代(オンナだけど)に戻れる気がするから不思議...
ちなみに今日のBGMは『流れ星』でした〜
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