JALの機内オーディオ・サービス終了〜JAL名人会はいずこへ

JALが国内線のオーディオ・サービスを4月からやめるらしい。確かに、スマートフォンや、タブレットで個人的に音楽や映像を楽しむ人が増えており、機内のWifi環境さえ整えてくれれば、特に必要はないだろう。私もその一人だ。

こうした背景もあり、イアフォンは席に置かれておらず、搭乗の際にピックアップするシステムになっていることも多く、私自身はイアフォンを貰わないことが多い。もっとも、ここ1年、飛行機に乗っていないが。

このニュースを目にして思ったのは、「JAL名人会はどうなるんだろう」だった。落語ファンとは言えない方と、落語の話になった時、「飛行機に乗った時、時々聞くんですよ。結構、面白いですよね」というコメントを何度か耳にすることはあった。きっと、それをきっかけに落語ファンになる人もいるだろう。

NHK「日本の話芸」など、ごくごく一部のTV放送はあるものの、あまり興味のない方が、偶然にも落語を耳にする機会は殆どない。落語に対して能動的ではない人に、落語を聞くチャンスを提供する、その意味でJAL名人会や、全日空寄席はそれなりの、宣伝活動になっていたのではないか。

落語界は、重要な広告塔を失ったのかもしれない


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