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ジャズを聴いたらこれも観よう〜映画「5つの銅貨」

1月20日の日刊スポーツに「カムカム効果!!ジャズ人気急上昇」という見出しの記事が掲載されていた。ジャズ トランペット奏者、ルイ・アームストロングの曲の配信が脅威的な伸びをしめしているという内容である。

背景は、見出しにあるNHKの朝の連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」。親子三代に渡る物語だが、現在は深津絵里が演じる2代目、るい編が放送されている。名前のるいは、母親の安子(上白石萌音!)と夫の思い出の曲、“On the Sunny Side of the Street”を演奏するルイ・アームストロングから来ていて、彼の愛称“サッチモ”から、るいは“さっちもちゃん”とも呼ばれている。

“安子編”での世良公則の歌う“On The Sunny Side of The Street”は名場面であり、楽曲はこのドラマの重要な軸である。そして、ルイ・アームストロングの演奏に多くの人が誘われた。

そして、るいの恋の相手は、オダギリジョー、トランペッターの錠一郎である。このドラマをきっかけに、ジャズに触れる人が増えるというのは、結構なことである。

さて、大学時代、今の妻が好きな映画の一つとして「5つの銅貨」(原題:Five Pennies)を教えてくれた、1959年の映画である。ミュージシャンや音楽家の伝記物というのは、映画の一つの大きなジャンルだが、この映画はジャズのコルネット奏者レッド・ニコルズの物語である。コルネットというのは、トランペットと似た構造で、ひと回り小さい。

レッド・ニコルズを演じるのはダニー・ケイ。ちなみに、クレージーキャッツの谷啓の名は、この人に由来する。 そして、本人役としてルイ・アームストロングが出演し、ダニー・ケイと共にその演奏と歌を披露する。

“サッチモ”を観ることができるのも良いのだが、「カムカム」が好きな人なら、このドラマも楽しむことができるのではないだろうか。是非、観てほしい。

残念ながら配信サービスでは扱われていないようだが、DVDは1000円もせずに手に入る。

NHKさん、きっと放送権持っていると思います。”今でしょ!”、放送すべきタイミングですよ。

なお、サントラ版は音楽配信サービスに乗っています


*ダニー・ケイとサッチモが、クラシックの作曲家づくしを中心に繰り広げる、“聖者の行進(When the Saints Go Marchin' In”。2人の至芸が繰り広げられます〜「5つの銅貨」より

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