惣菜はパックから皿に移すべきか〜土屋賢二の教えと私の結論

週刊文春の連載エッセイ、林真理子のそれはギネス記録を更新中で、4月29日号で1695回。これには及ばないが、哲学者の土屋賢二の連載「ツチヤの口車」は同号で1191回となっている。

この回は、スーパーで買った惣菜をパックから皿に移し替えるかという問題から始まる。筆者は、文句を言う男がいるが、<妻に要求する危険性を考えれば、何でも我慢できるはずだ>と説く。

ただし、この日の土屋家は、奥様が自発的に皿に移し替えており、<めったにない平和なひととき>が訪れた。。。と思いきや、ここからドラマが始まる。奥様はコロッケを床に落とし、そのコロッケを皿に戻し、その皿は土谷先生の前に置かれる。

先生は、その一部始終を目撃するが、気が付かなかった体を装う。その後、先生はさまざまな方法で皿の交換を試みるが失敗。最後には、奥様が席を立った瞬間にコロッケを入れ替える。この交換に奥様が気づくか否か、先生は<心中穏やかではなかった>。

土谷先生の気持ちに共感し、笑いながら読み終え、隣に座る妻に渡して読んでもらった。私、「もしコロッケを落としたら、どっちの皿に置く?」。妻、「あなたのお皿に決まってるじゃない」。

土谷先生は、この出来事から導き出される教訓を最後に書いているが、私の学んだことは次の通り。

①妻が惣菜を買ってきたら、率先して自分で皿に盛る
②ほぼ必ず「お皿の選び方が間違っている」と言われるが、「だったら自分でやって」などという大胆な切り返しはしない
③その過程で、万が一揚げ物を床に落とすことがあったら、必ず自分の皿に置く。

尚、現在発売中の週刊文春5月6・13日特大号では、この後日談が書かれている。コロッケの交換が公になり、土屋夫人の反応やいかに


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