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なぜかハワイにいる(最終回)〜一人っきりのホノルル動物園

(承前)

前日は、戦争の始まりと終わりを追体験しました。この日は、ガラッと変えてのんびりハワイ。

ハワイの朝は、ビーチの散歩が気持ちが良いのです。7時頃であれば、まだ涼しく、人もさほど多くありません。この季節は、午前中にわか雨が多いようで、一瞬パラっと降られました。それも束の間、陽光が戻ると海の向こうに綺麗な虹がかかりますました。レインボー・ステイト、ハワイの名物です。

帰りにアサイー・ボウルを買って帰り、ホテルのベランダで朝食。初めて食べましたが、悪くないですね。

ホテルのすぐ側にホノルル動物園があります。動物園、最後に行ったのがいつだったかなぁ。面白そうなので、10時開園を待つ人の列に並びました。

入場し、鳥を眺めながら進むと、“Ring-tailed Lemus"という小猿がいました。調べると、<ワオキツネザル>。そうなのか。私は、<ワオ!>キツネザルとまでは考えていませんでしたが、<ワオ>の意味を認識していませんでした。“輪尾“だったのです。行動し、知らないことは調べる。こうして人間は知識を身につけるのです。

朝ということもあり、全体的に動物はお休みモードで、多くの来園者をもてなそうというホスピタリティはほとんど見られない中、孤軍奮闘していたのがチンパンジー。ロープからロープへと、体操選手のように飛び回り、溢れんばかりの身体能力を披露していたました。

その側には、“Black-handed Spider Monkey“の檻。ジェフロイクモザルとも言われ、中央アメリカの出身だそうです。樹上を容易に飛び回れるように、親指が無いのです。そういえば、村上春樹に「夜のくもざる」という短編小説がありました。どんな話だったっけ? 新刊は1314日に発売です。(すみません、1日間違っていました。訂正します)

ホテルから見下ろした時は、こじんまりしているのかと思ったのですが、結構な広さがありました。定番の象、キリン、カバ、サイ、ライオン、トラもちゃんといます。ライオンとトラは、ダレきっていました。落語の「動物園」を聞いて勉強して欲しいですね。

この動物園にいる珍しい生き物はコモドオオトカゲ。なかなかみる機会はないようです。インドネシア出身で、世界最大のトカゲ、100kg以上の体重になるようです。

そして、ガラパゴスゾウガメ。かなり大事にされているようで、広々としたスペースに住まわれています。カメの仲間では最大で、大きなものは体重300kgになるそうです。基本的には草食なのですが、ベジタリアンでも大きくなるものですね。1928年に数体がこの動物園にやってきたそうですが、まだ生きて姿を見せているカメもいるようです。さすが“亀は万年“です。見ているとカメが大あくびをしたのですが、口を開けている長さたるや、悠久不変の自然を感じさせてくれました。ここでは交配にも成功し、1967年から72年までの間に、65体が産まれアメリカ本土へと移って行きました。

動物園、子供の頃に連れて行かれたか、自分の子供を連れて行ったことしか記憶にないですね。こうして、一人で入園し、興味のあるものを見るというのも、なかなか面白い体験でした。もちろん、周囲はほとんどが子供連れ。大人だけのグループも若干いましたが、“ぼっち“は私だけでした。。。(帰宅し、妻に話すと呆れられました〜「周りからは、変なおじさんと思われてたんじゃない」)

この後は、会社のイベント。そして帰国となります



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