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フレンチ・レストランの2時間制〜今やグローバルスタンダードなの?

次女が一時帰国して来ました。週末はクリスマスにかかるので、外食するなら予約しておこうと色々探していたところ、とあるフレンチ・レストランが<12月23・24日は2時間制の2部制を設けさせていただいております>と掲げていました。

居酒屋やカジュアルなレストラン、あるいは寿司や天ぷらといったカウンター店なら理解できますが、それなりの値段を取るコースディナーで2時間というのはあり得ないと思い、次女と妻にそう主張してみました。

すると、スコットランド(エジンバラ)に住む次女は、「イギリスでは結構普通になってるよ」、「店によっては1時間半というところもあって、それでも人気店はなかなか予約が取れない。特にロンドンはそう」と反応しました。

「えっ、そうなの?」。私が住んでいたのは2011年までですが、時間制を言われるレストランは、ほとんどありませんでした。仕事柄、接待ディナーも多々あり、それなりの人気店を予約しましたが時間制限など気にしたことはありません。(その代わり、直前の場合キャンセル料を取る店は結構ありました)

もちろん次女たち(30代)がプライベートで行くレストランとは違うでしょうが、仲間内で使う場所でもそんな経験はありません。

日本も含め、飲食業がビジネス化しているとは言え、コスト増で必ずしも飲食店の収支が楽なわけではなく、苦肉の策として店側も回転率を上げようとしているのでしょう。もちろん、稼げるだけ稼ごうというレストランもあるでしょうが。

そう言えば、ニューヨークに出張し、同僚と「ウルフギャング・ステーキハウス」に行きました。予約していたにも関わらず結構待たされた覚えがあります。あそこはきっと時間制、回転率確保のためにギリギリの時間で回しているのでしょう。日本人と違い、「時間ですよ」と言われてもすぐ席を立たない人も多いでしょう。

ヨーロッパ大陸のレストランはどうなっているのでしょうか。例えば、パリのそれなりのレストランは食事開始が早くて20時、デザートを食べるのは22時を過ぎ、状況によっては店を出るのが真夜中近くということもありました。二回転などという発想はありませんでした。

ヨーロッパの星付きレストランで二部制と言われたら、私は行かないでしょう。

日本でも極力避けています。お店側の事情は分かるのですが、フレンチ・レストランの2時間制だけは、“グローバルスタンダード“にはなってほしくない仕組みです。

もっとも、そういう場所にほとんど行かなくなった私が言うのは、おかど違いですが。。。

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