NFL知ったかぶり(2024年第6週 その2)〜混沌のNFC
(承前)
3分の1終わったNFLは、波乱の展開という印象だった。しかし、昨日書いたAFCは比較的順当とも見える。一方のNFCはどうだろう。
前週のある試合で、現地のアナウンサーが「今シーズンのNFLの行方は、ワーイド・オープン(Wide Open)だ」と話していた。NFCの状況はまさしくそれ、混沌としている。
ちなみにシーズン当初の私の予想(大方の見方でもあった)は、NFCは3強。東地区のフィラデルフィア・イーグルス、北のデトロイト・ライオンズ、昨季スーパーボウルで涙を呑んだ西のサンフランシスコ・49ersである。
NFC東地区の暫定首位はワシントン・コマンダーズ(4勝2敗)。このチームについては後述する。イーグルスは1試合消化が少なく3勝2敗。
北地区は、なんとミネソタ・バイキングスが4勝0敗。ライオンズは4勝1敗で追いかける状況。南はアトランタ・ファルコンズとタンパベイ・バッカニアーズが4勝2敗で同率。そして西は49ersがなんと3勝3敗、一応はシアトル・シーホークスと並んで首位ではあるが、成績は芳しくない。
まず大躍進のコマンダーズ。昨季は4勝しかできなかったチームだ。今季から指揮を取るのは、カーボーイズでディフェンシブ・コーディネーターを務めていたダン・クィン。昨季リーグ最下位の守備が立て直された。そして、攻撃を牽引するルーキーQBジェイソン・ダニエルズ。LSU出身ドラフト2位、現時点でレーティング4位と成績である。インターセプトがここまで2つと少ない。第6週、レイブンズに負けはしたが、堂々たる戦いぶりは、チームの強さを見せてくれた。
3強の一つ、イーグルス。ファルコンズ、バッカニアーズに負けている。何が課題か、スタッツを見ると、昨季の課題だったディフェンスが、今季も苦しんでいるような印象。ライオンズは1敗で、順調に見える。ライオンズが47−9でダラス・カーボーイズに勝利、ちょっとショッキングな結果で、カーボーイズは3−3と出遅れ。
そして昨季のカンファレンス覇者、49ers。予想外の3勝3敗。昨季大活躍のRBマキャフリーの負傷欠場は痛い。ただ、バックアップのジョーダン・メイソンが頑張っていて、ダメージは最小限。それでも、比較的楽な対戦相手に見えたシーズン序盤でのこの成績は、何か勝ちきれない要素があるのか。第7週、スーパーボウルの再戦、チーフス戦が今後の試金石。
不思議なのが、まさかの全勝のミネソタ・バイキングス。失点を最小限に抑えている感じだが、この全勝は本物なのか。次のライオンズ戦で見極めよう。
南のファルコンズは、36歳のベテランQBカーク・カズンズ、バッカニアーズはQBメイフィールドが頑張っている。この2チームのしぶとさ、ルーキーQBケイレブ・ウィリアムズを擁するシカゴ・ベアーズ(4勝2敗)、これらもNFCの混沌を創出してくれている。
余談だが、Netflixのドキュメンタリーを観て、カズンズを応援したくなったと書いた。先日の日本テレビ「オードリーのNFL倶楽部」で、若林が同じことを言っていた。
ということで、結論は、行方が定まらないNFC。つまり、とても面白い展開。
大胆予想をしておこう、コマンダーズのスーパーボウル出場、アリだと思う
さらに言うと、スーパーボウルの本命はチーフスvsライオンズだが、大穴はテキサンズvsコマンダーズ、知らんけど