見出し画像

飲酒年齢をどう考えるのか〜アメリカ、イギリス、そして日本(その1)

大学時代のキー・ウエストへの旅について書いていて、ふと思った。アメリカにおける飲酒年齢は、原則21歳である。しかし、1981年当時私は19歳、それでもキー・ウエストのバーでお酒を飲んでいた。キー・ウエストのみならず、アメリカ全土で飲んでいた。見た目幼く見えたはずだが、ID提示を要求された覚えがない。なぜだろう?(その8年後の1989年、アメリカのスーパーでビールを買おうとしたら、IDを要求された。私は27歳で背中に1歳半の娘をおぶっていた)

Wikipedia(英語版)をみると、アメリカの飲酒年齢は様々な変遷を経て、今に至っている。1984年に議会は、飲酒運転による交通事故の増加を受け、「The National Minimum Drinking Act」という法律を可決。これにより、各州は1986年までに飲酒年齢の下限を21歳とするよう求められた。(ただし、これは酒類の購入を制限するものであり、飲酒自体を禁止するものではない。保護者同伴等の状況における21歳未満の飲酒を公認している州もある)

したがって、私がアメリカに行った1981年当時は、フロリダ州は19歳、ニューヨーク州は18歳がバーで酒を購入できる年齢だったのだ。それが故に、ID提示を要求された覚えがないのである。なお、カジノは21歳以上で、ネバダ州リノのカジノで遊んでいた我々は、ID提示を求められ追い出された。おかげで損することがなかったが。

欧州はどうだろう。私の住んでいたイギリスにおいては飲酒年齢は18歳。成人〜“adult“となるのも18歳である。ただし、16歳または17歳で、大人が同伴し、食事と一緒であればビールやワインを飲むことはできる(買うことはできない)。 16歳でも、大人と一緒にパブに行き、大人がカウンターで買ってきたビールを飲むことは問題ない。前述の通り、“大人“とは18歳以上なので、16歳が18歳と一緒にパブやレストランに行けば、飲酒は可能である。16歳以上であれば、“飲み放題“のようなものだ。それでも、購入の際にID提示を求められることはある。販売する側への罰則が厳しいのだろう。

大人同伴なら飲酒可という仕組みは、好意的に解釈するならば、大人は若者に飲み方を教え、将来飲酒年齢に達した時に、道を踏み外さないよう指導しろということかもしれない。効果があるのかどうかは、よく分からないが。

この文章を書いていたら、慶應大学のアメリカンフットボール部の活動停止のニュースが入ってきた。理由は部活動中の飲酒行為である。

みなさんは、これをどう思いますか? 私の感想は明日に



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?