税理士試験体験記(その1)〜これは“昭和の試験“だ!!
昨年は宅地建物取引士資格試験、いわゆる宅建を受験し、その記録を書きました。折角なので、今年も何か勉強しようと考え、今の仕事とも関連する税理士試験をトライすることにしました。試験は8月、合否の発表は11月30日でした。
税理士試験は会計学に属する2科目(必須、簿記論と財務会計論)、税法7科目のうち5科目に合格すれば、税理士試験合格者となります。(所得税法または法人税法は必須)また、1年で5科目に合格する必要はなく、1科目ずつこなしていくことが可能です。
どうやって勉強するか。書店の資格試験の棚を見ても、宅建のように適当なテキストは見当たりません。“税理士試験“+“独学“+“教材“で検索しても、あまり参考になる学習方法は出てきません。一方で、定職を持つ身で専門学校に通うことは無理なので、ネットベースの通信講座を比較しました。中で、比較的コストが安い割には評判が悪くない「スタディング」を選択しました。
まずは、ある程度知識がある必須科目、「簿記論」と「財務諸表論」を選択。おそらくほとんどの人は、この2つから始めるでしょう。「スタディング」ではこの相互に関連する2科目を並行的に学習する「簿財2科目セット」を販売しており、現在最安のミニマムパックは59,800円となっています。なお、合格するとお祝い金として1科目1万円が支払われます。つまり合格すれば実質39,800円です。
「スタディング」の学習フローは、ビデオによる講義、選択式の短答問題、記述問題演習という流れで、要所にまとめの問題演習、実力テストが配置され効率的に学習できました。私の場合、朝夕や昼食時、通勤時などのすきま時間を活用し、ビデオは1.5倍速で視聴していました。私のような状況では、“タイパ“は極めて重要です。また、短答問題については間違った問題を中心に自動抽出し復習できる機能もあるので、活用していました。
簿記・財務諸表論については、金融機関で働いていたこともあり、ある程度の知識は有していたのですが、改めて体系的に学習すると、本質を取り違えていた箇所、理解が不十分であった分野が色々発見できました。
こうしてある程度学習が進んだところで、過去問を眺めてみました。試験攻略の基本は出題者の意図を読み解くことです。
問題を見た感想は、「これは昭和の試験だ」でした。例えば宅建は選択式の試験です。私が過去10年以内に受けた資格試験は、公認内部監査人(CIA)とITの基本情報技術者試験ですが、どちらも選択式でした。ところが、税理士試験は大昔にやった入試試験のような形式です。そして計算が満載です。
さてどう攻略するか。試験までさほど時間はありません。
続きはまた明日
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