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小林信彦さんのこと〜週刊文春のコラムが終了した

週刊文春誌上で、1998年から続いていた、小林信彦の名物コラムが、7月8日号で唐突に終了した。こうした連載の最終回は、大抵突然終わる。私は、勝手に小林信彦を人生の師の一人と仰ぎ、長年に亘って著書を読み続け、この連載も毎週楽しみにしていた。そこで、ちょうど良い機会と考え、感謝の手紙を送った。

現在発売中の、週刊文春8月12日・19日特大号、もちろん小林さんのコラムはないが、特別インタビューが掲載されていた。見出しは、コラムの最終回のタイトルでもある「数少ない読者の皆さんへ」である。

この言葉も受け、文春編集部には<愛読者からの手紙が殺到した>とのことで、インタビューの冒頭、小林さんは、<今回は「あれっ?」っていうぐらい反応(読者からの手紙)が多かった。ありがたいですね>と語っている。私と同じような人が沢山いたというわけだ。

中学生の頃だろうか、小林信彦の小説「オヨヨ大統領」シリーズに出会って以来、氏の小説・評論・エッセイなど、ほとんど全ての作品を読んできた。小説を楽しみつつ、評論等を通じ、映画、ミステリーを始めとする様々な本、笑芸などのエンターテイメントの世界を教わってきた。

小林さんは、1932年生まれ、55歳で他界した私の父と同年生まれ。日本橋の和菓子屋の十代目として生まれるが、家業を継がなかった。一方、父は祖父が他界したため、大学を中退し家業を継いだ。全く違った人生を歩んだ二人だが、私には何か相通じるものが感じられる。

仕事一筋だった父だが、その裏側には別の顔があったのではないかと思う。

さて、コラムは終了したが、小林さんはインタビューの最後でこう話している。<連載が終わって、これからやらなきゃいけないことはいろいろあるにはあります><やっぱり小説を続けないわけにはいかないだろうと思います>

新刊、楽しみである

献立日記(2021/8/12)
イタリアパルマ産ポークのポルケッタ(ローストポーク)と
ローストポテト(西小山「ビゴーテ」)
マカロニサラダなど(アイズデリ)
以上、大井町阪急で購入
玉こんにゃく(山形「まるい商店」)
ゴーヤチャンプル


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