見出し画像

日本大学の薬物事件に思う(その1)〜部活動との関係性はあるのか

日本大学のアメリカン・フットボール部員に関連した薬物問題、逮捕者まで出し、連日様々な報道がなされている。

先月、日本における薬物問題について、若干コメントしたが、予想通り日本の大学生の間でもそれなりの広がりを見せている。報道によると、逮捕された学生は所持していた覚醒剤成分入りの錠剤について、「(大麻の)おまけでもらった」と話しているという。つまり、学生は大麻を売人から購入していたということだ。さらに、“おまけ“と称しているが、これはもちろん“販促“である。大麻を入口に、より中毒性も収益性も高い商品へと誘導されている。

マスコミの報道は、日本大学の対応の適切性・ガバナンス問題が中心だが、若者たちが現実にさらされているリスクについて、もっと強く警鐘を鳴らして欲しい。人ごとではないはずだ。

大学側の対応の適切性について、ここで意見を述べることはしない。ただ、学生のこうした違法の可能性がある行為について、大学がどこまで管理・監督する責任があるのか。やや判然としない部分がある。仮にアメフト部員ではない学生の事件であれば、今回のような問題にはならなかっただろう。

朝日新聞の報道によると、事件の端緒は昨年10月29日の保護者からの情報提供。そして、11月下旬に部員から、「大麻と思われるものを22年7月ごろ吸った」との回答があった。大学は、そのことを大学OBの警視庁OBに相談したという。

この時の対応、そして今夏のアクションについては、色々意見があるのだろう。それにしても、どこまでアメフト部が組織として責任を追うべき事象なのだろうか。

かつての悪質なタックル事件とは全く事件が違うように見える。もちろん、今回発見された場所は、アメフト部の寮内であり、仮にそうした状況が寮内に蔓延してのいるのなら話は違うだろうが、警視庁の家宅捜索の結果で、そうした事実は出てきていない。

8月10日付の日刊スポーツ1面では、キャプテンを始めとした部員の活動再開に対する思いが掲載されている。寮に住むキャプテンは、こうした状況を把握・是正できなかった責任は認めつつ、100人を超える部員の声を代弁している。

“連帯責任“をどこまで問うべきなのか。心情的には、組織犯罪ではないのだから、部の活動は認めてあげれば良いのではないかと思った。

昨夜、関東学生アメリカンフットボール連盟は臨時理事会を開いた。その結果については、今日の日刊スポーツに掲載されていた。

そのことについては明日



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?