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サッカーW杯予選 中国戦〜地上波放送なしに思う

今夜(9月7日)、W杯最終予選の2戦目、中国戦がカタールの地で行われる。先日のオマーン戦は、キャプテン吉田麻也の「負けるべくして負けた」というコメントが全てを表していた。

そんな状況を反転させるためにも、中国戦は“絶対に負けられない戦い“となった。が、しかしこの試合、地上波での放送が無い。TV朝日は、今回の予選でも「絶対負けられない戦いが、そこにはある」というキャッチフレーズを引き続き使い、ホームの試合は全て放送する。

しかし、アウェイの試合は放送しない。時差の関係でゴールデンで放送できない可能性もあり(今日の試合も深夜0時キックオフ)、視聴率が期待できず、高騰する放映権料に見合わないというのが、放送見送りの理由らしい。

ビジネスなので仕方がないのだろうが、ちょっと残念である。東京オリンピックで、それなりにサッカーへの注目も高まり、これから来年のW杯本戦に向けて世の中の関心を高めていくべきタイミングなのに、連ドラ的に言うと、歯抜けでしか視聴できず、もしかしたら本戦進出が決まる、いわば最終回を見られるかどうか分からないという状況である。

もちろん、DAZN(ダゾーン)で配信されるが、契約してまで見る人はファン層拡大の対象ではなく、地上波で何気なく視聴する人達を巻き込まないと、日本サッカーの裾野拡大にはつながらない。

ライフスタイルの変化により、TV/映像の見方が変質しているとよく言われる。それは間違いないが、他人と共にスポーツを、選手を応援することの楽しさは変わっていないことを、オリパラは示したではないか。そして、その為には依然TVというメディアの存在意義は大きい。

本件に限らないが、近視眼的な判断で自らの強みを放棄すると、TVは自分の首を絞め、「負けるべくして負ける」ように思える

献立日記(2021/9/6)
鴨鍋



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