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NFL開幕(その1)〜スーパーボウル出場チーム今季の行方

アメリカン・フットボールのシーズンがスタート、NFLは第1週の戦いを終了した。月額3000円に値上がりし、休会していたDAZNのサブスクを再開、公式サイトのハイライトと共に、それなりに試合をチェックしている。

取り敢えず、今シーズンの予想をチェックしたが、本稿はSporting Newsを参照することにする。選んだ理由は、単に見やすかったからである。以下、「予想」とするのはこのサイトである。また、選手名にポジションが付記されていない場合は、QB(クォーター・バック)である。

まず昨シーズンの、おさらいをすると、第56回スーパーボウルロサンゼルス・ラムズシンシナティ・ベンガルズの対戦となり、ラムズが優勝した。 この両チームを見ていこう。

予想を見ると、ラムズは12勝5敗でNFC西地区2位の予想、ベンガルズは11−6 AFC北の2位と、どちらもプレーオフ出場圏内である。

両チームの第1週の結果だが、ラムズは開幕戦でバッファロー・ビルズと対戦した。ビルズは、昨年度のプレーオフで、チーフス相手に歴史に残る名勝負を戦い、今シーズンも優勝候補の一角である。つまり、ラムズvsビルズは、スーパーボウルで再戦となっても不思議のない好カードである。

オフシーズン、ラムズはディフェンスの中心、LBのヴォン・ミラーをビルズにトレードで出している。そのことが影響したのか、前半は10−10で折り返すも、後半突き放され、31−10という予想外の大差でビルズが勝利。ラムズの印象はよくない。 (第3Q 残5:50のミラーのQBサックは芸術的である)

一方のベンガルズ。2020年の地区最下位から、2021年は2年目となったジョー・バロウが開花、6年ぶりにプレーオフに進んだだけではなく、スーパーボウルに進出というシンデレラ・チームとなった。チーム快進撃の立役者の一人は、キッカーの新人マクファーソン。プレーオフでは、14回のフィールド・ゴール(FG)を全て決め、ルーキーとしての記録を打ち立てた。

そのベンガルズは同地区のライバル、ピッツバーグ・スティーラーズと対戦した。ベンガルズは残り4秒でタッチダウン(TD)を決め同点。TD後のキックが入れば劇的な勝利で今シーズンも勢いがつくはずだった。しかし、マクファーソンのキックはブロックされ失敗。延長戦に入り、ベンガルズは29ヤードのフィールド・ゴール(FG)チャンス。これを決めればという場面で、マクファーソンは再び失敗。結局、スティーラーズが23−20で勝ち、ベンガルズは嫌な感じの負け方で今シーズンをスタートした。

ということで、前期のスーパーボウル出場チームの初戦は黒星となった。もちろん、シーズンはこれからである。New York Timesの記事、“NFLのシーズン第1週で我々は何を学んだか“という記事の冒頭、<NFLの第1週は必ず混乱する〜番狂わせ、失策、奇跡などなど>とし、<第1週の誤った発進は、目を覚ますためのシグナルになるかもしれない>(拙訳、一部略)と書いている。


ちなみに、スーパーボウルの開催場所は出場チームとは無関係に決まるが、ホーム・タウンのチームが出場した場合は勝てないというジンクスがあった。ところが、前シーズンはロサンゼルスでの開催でラムズが優勝。2021年は、タンパで開催され、トム・ブレイディ擁するバッカニアーズが勝利と、2年連続でジンクスが崩された。

次のスーパーボウル開催地を調べるとアリゾナである。本拠地とするアリゾナ・カーディナルスの昨シーズンは、ドラフト1位で入団したカイラー・マレーが3年目となり、前半戦は快進撃。しかし、後半失速し、なんとかプレーオフには進出したが、最初のラウンドで同地区のラムズに敗れた。

予想では、カーディナルスへの評価は厳しく、9−8でNFC西の3位でプレーオフ出場もなし。なお、初戦は強豪カンサスシティー・チーフスと対戦、21−44で完敗した。エース・レシーバーのホプキンスが、6試合出場停止をくらっているのも痛い。

明日は、その他のチームを展望する



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