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衆議院選挙が終わって〜異質な大阪に何を見る

衆議院選挙が終わったので、感想を少し。

野党連合がもう少し頑張るかと思ったが、自民党の安定感が強かった。選挙に行った多くの人は、立憲民主党には政権を担う力はないと考えていたと同時に、やはり多くの人はドラスティックな変化は望んでいないということだと思う。

結局、自民のマイナス15議席と立憲の13議席は、維新のプラス30に流れた。その原動力はもちろん大阪である。

小選挙区は19あるが、維新は候補者を立てた15ですべて勝利、残る4は公明党である。大阪における比例区の得票率で見ると42.5%、また兵庫で32%、他県も20%台を獲得、近畿ブロックで33.9%となった。結果、自民党は大阪において殆どが現職候補であったにも関わらず、比例で2名が復活当選したのみである。

大阪だけ、全く違う国のような結果に見えるのは私だけだろうか。

その源泉は、吉村大阪府知事の人気があるのだが、いくら“のり“で投票する人が多い大阪と言えども、吉村人気だけで、ここまでの結果にはならない。やはり、維新の大阪府政に対する一定の信頼感が醸成されたからこそ、今回の結果となったのだろう。

維新はこれからどう動くのだろう。他ブロックの比例区得票率は、一桁からせいぜい10%台(東京は13.3%)である。国民民主党との連携も報じられているが、地方から国政へというのが一つのモデルのようにも思う。知事・市長を足掛かりにして、地に足のついた実績を積む。イデオロギーが対立軸とならない中、ビジョンと実務能力の双方を備える組織になることが重要に思える。

維新を支持しているわけではないが、自民党に対する対抗勢力は必要である。野党連合は限界が見えている。私は成長至上主義でも貨幣価値を絶対値する立場ではないが、一定の国富を保たない限り、やりたい政策はできないことも現実であり、その為には“改革”も必要だ。自民党にその意識がないとは言わないが、体質的に既得権益保護に向かいやすい。やはり、党外からのプレッシャーが重要である


追加だが、最高裁裁判官の国民審査で、夫婦別姓を「合憲」とした裁判官とそれ以外との罷免率の差が顕著に出た。朝日新聞と東京大学が行った調査において、夫婦別姓について賛成寄りの考えを示している当選者は55%(内自民13%)、反対としているのが19%(内自民17%) 。

岸田首相は、この辺りから安部元首相の呪縛を突破していけばどうだろうか。甘利氏の小選挙区落選は、一つのサインだと思う。3Aから距離を置かないと、来年の参議院選は危ない


献立日記(2021/11/2)
鴨とセリの鍋


*太田光の選挙特番、私は楽しみました。二階氏とのやり取りは、結構ヒヤヒヤした


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