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定点観測:天一 自由が丘店(その4)〜穴子の新しい食べ方と夏野菜

前回訪問から、4ヶ月以上間が空いたが、7月24日に自由が丘の「天一」を訪問。一気に真夏の天ぷらである。

いつもの通り、海老から始め、やはり次は稚鮎。昨年同様、今年も泳いでいたが、新しい食べ方を提案される。衣はほとんど付けられていない背の部分に、塩を少々振りちょっと置いてから食べる。塩焼きのようなさっぱり感もありながら、鮎の内蔵の滋味が同時に楽しめる、結構なお味である。

夏のイカと言えば、アオリイカ。昨年の記事を見ると、<もっちりとした弾力、そして香りが良い>と書いている。暑い夏に、正面から対抗するような味だった。今日のイカは柔らかな食感で、爽やかな味で、夏をさらっとかわしている。

夏野菜が色々並び、気になる。まずは立派な伏見とうがらし。そして、水ナス。「水ナスって天ぷらにあるの?」と思ったが、どちらも、天ぷらにされても負けない味がある。

やっぱり外せないメゴチを挟み、アスパラガス。店長は、アスパラを取り出し両端をつまむ。少し力を入れると、真ん中から少し根元よりで折れる。水分量が変化する箇所である。そして、先端部分と根元を揚げ分けてくれる。それぞれに違った味わいが楽しめる。そしてオクラ。これを食べると、なんとなく元気になる気がするのは私だけだろうか。夏の野菜のオンパレードを楽しむ。

妻が注文した穴子を一つもらうのだが、これも新しい食べ方。ワサビと削ったマグロ節をのせて、醤油でいただく。これが良い。使われるマグロ節は香り抑え目で穴子の邪魔にならずに深みを出してくれる。穴子は天つゆで食べると少々重たい、塩は穴子の強さを消し切れないように感じていた。このワサビと醤油のあっさりとした演出で、軽やかな穴子の天ぷらになる。

最後は気になっていたとうもろこし。甘い天ぷらをデザート代わりに食べてランチ終了。

今度は秋に来ます


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