2024.4.30(ステーキって重すぎ)

 いやはや。忙しい連休だったな。友達が家にきたり、下高井戸に飲みに行って銭湯入ったり、祖父の三回忌で祖母の家にいったり、そのあと彼女とステーキを焼いたり。初日の夜も昨晩も疲れたのか飲みすぎたのか布団も敷かずに寝てしまい、それで余計疲れた。睡眠時間的には普段以上に寝ているくらいだったのだけど、普段より疲れているわけで、眠りの質ってのは大事だなと感じるしだい。

 いろいろ書くことあるけど時系列に書いていくとだるくなるのがわかっているので適当にしよう。

 祖母の家。いつからあるのかははっきり訊いたことがないけれども、まあ静かでいい家だ。庭には赤いガーベラが咲いていて、祖母に言わせればそれは前に住んでいた家から継いできた古いタイプのもので、もう40年くらい代替わりしながら植わっているそうだ。変な品種改良する前のだから切ってももちがいいのよ。最近のは大きく開くけれどもすぐ折れてしまうの。こうしてみるととっても品がいいと思わない? ……昨今ではめっきり聞かない「女ことば」だが祖母のそれは品があって、声楽も多少やっていたのか声がよく通る。その響きを聴きながら応接間(これも今では珍しい持ち物だ)の窓の景色を眺めていると一九七〇年代の空気を吸っているような気になってくる。伯父がかつてドラムセットを置いてハードロックを叩いていた部屋。母が子供時代に嫌々習わされたピアノの上にはレースがかかっている。スイッチを押すと中のローラーが回っていくだけの昔のマッサージチェア。肘掛のコントロールパネルには「マイコン内蔵」と書いてある。マイクロコンピュータを略してマイコン。

 そのあたりには大きなグラウンドがあって、それをぐるりと囲むように住宅街があり、その一角に祖母の家もある。向かいは俺が子供のころからずっと空地だ。伯父が子供のころにその上のブロックから飛び降りたといっていたことがあるからたぶんずっと昔からそうなんだろう。子供のころバッタを探したそこで従兄弟とタバコを吸っていると様子を見に来た祖母に見つかってしまった。

 そのグラウンドは医科大学の用地になってしまってこれから工事が始まるらしい。ここは本当に静かなの、だから毎日楽しいのよ、と言っていた祖母。その晩年が騒がしいものになるのかと思うとなんだか穏やかでない。

 その日の夜焼いたステーキは焼き方をかなり頑張ったのもあって相当旨かったが、サシが入りすぎて半分で十分だねとなった。こういうのも塩梅が難しい。とりあえず様子見で一枚ずつ焼いてよかった。

 おとといは友達と下高井戸に行って、前から気になっていた飲み屋でひとしきり食いたいものを食ってから銭湯に行った。酒を飲んでから行ったせいか(危険!)のぼせるのが早くて、そのあと待合室というか、そういうのでのんびりした時間のほうが長かった気さえする。とにかく涼しくて、湿度も程よい、気持ちの良い夜だった。音楽でも聴きながらもう少し飲みたいねとバーを探したけど下高井戸にも豪徳寺にもいまいち見つからなくて、駅前の花壇に座り込んで飲んでいた。それが一番盛り上がるというのも面白い。ちょっと一本のつもりがいつの間にか五本くらい空けていて、いきおい個人的な話にもなった。なんだか学生みたいで楽しいなあと思った。でもまだまだこういうのできる歳かもしれない。

 ん~

 【たぶん10年前にはあるツイート】とっとと~走れよハム太郎

 ギターの演奏じゃなくて何が欲しいだのどういう改造をしただのが書きたくなった時は別のファイルにまとめることにした。単純に、誰もそんなもの読みたくないからだ(俺自身でさえ過去の日記を振り返るときは読み飛ばしている)。

 会社の同期がレーシックを受けたら視力がこれまでメガネやコンタクトで補正していた以上になって世界が変わったといっていた。それで、「俺だったら聴力がいいな」と思い、聴力を上げる手段はないのかと調べた。しかしツボ押しとか、「いろんな音を注意して聴くことで聴力を上げるCD」をヤマハが出していたりとかで根本的に良くするようなものはなかった。ツボはともかくとして後者は普段からコピーとか音源聴くときにやっていることだ。

 ひるがえって「聴力を落とさないようにする」ための心得みたいなことはいろいろ見つかる。つまり高齢化によって聴力が衰えるのでその対策をしようというもの。ここではごく普通のことが書いてある。たとえば生活習慣を改善しようとか、タバコを止めようとか。内耳には微細な毛状の細胞があって、タバコによって血管を収縮させると血がいきわたらなくなって死んでいってしまうらしい。要は頭髪と一緒だがそれは困るな。またやるか、すこやか月間(タバコと酒を禁じ、できるだけ早く寝ることを心がける月間)。

 下高井戸の銭湯には風呂から上がった後に裸で座ってほてりを鎮められるスペースがある。友人と坐っていると、いかにも体育会っぽい連中が話していた。ほとんどは下世話な内容だったけど、へえと思ったのは「胸筋だけ動かせるか」って話で(要は中山きんに君の筋肉ルーレット)、最初はできなくても練習しているうちに「神経が通って」動くようになってくるらしい。「顕微鏡で見るとちゃんと伸びていくのがうつる」って。それはほんとか知らないけど。

 俺は中学2年以降運動をやってないし、それまでもあまり身体的な上達を意識することってなかったのだけど、こういう運動をやっている人って同じ動作を継続して練習することでなんか知らんけどできるようになるということを経験で知っているんだよなとか思う。俺自身もギターに関してはだんだんうまくなっているし、それは身体操作がそれこそ「つながって」いくことで向上したというのは頭ではわかるのだが、頭で考えて練習してきたという意識が強すぎてその辺の経験についてはマスクしている。

 何をやるにしても頭で先を考えてしまうからやりたくなくなったりするわけで、この癖はそろそろコントロール可能にしたいものだ。それこそ筋トレとかも。

 みっともない話なんだけど今日仕事で穿いてるズボンがぶっ壊れた。太りすぎたせいでボタンが飛んでしまったのをチャックだけで留めて穿いていたのだが(そんなことすんなよ)とうとうチャックまで完全に壊れて上がらなくなってしまったのだ。昼休みだったから、電車を使って新橋のユニクロに駆け込み、そこで感動パンツを二本買って事なきを得たのだが。自分が太っているということを意識しなければならない機会は日常になんぼでもあるがなかなかこれはこたえた。あ~あ。痩せなきゃいかんなあ。つうか痩せたいなあ。

 ギター欲しいなあって思ってたけど残高見たらそんな気がうせてしまった。

 ギターなんか買ってる場合じゃないからなあ音楽的にも。

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