見出し画像

《DAY2》ブラッシング。~タンザニア女子ソフトボール代表練習~


この日のダルエスサラームも朝から曇り空。

また雨かもしれないなー?なんて事を考えながら練習に向かっていたら、次第に晴れてきました。

DAY1でも少し触れましたが、日本と違って基本的に雨が降っても15分ほどで止みます。雨季以外で1日中雨が降っているということはほとんどないので、その辺のタンザニアの気候は感謝しています。(ただし冠水等で渋滞は発生する)

さて、この日の練習は、先週よりも選手の集まりも良く(後々聞いたら、学校がある選手もいるみたいです)、先週よりも実のある練習が出来たと思います。

またこの日は、先週、家の事情で来られなかったコーチが復帰し、グラウンドに来ていた野球チームのコーチも一緒に指導してくれたので、最重要課題である「ウィンドミルの習得」に指導の時間を使うことが出来ました。

そもそも何故、僕がナショナルチームの指導をお願いされたかと言うと、このウィンドミル投法を教えて欲しいとのお話があったからでした。

ソフトボールの経験者なら分かると思うのですが、ソフトボールをやっていても、ピッチャーの経験がないと、なかなか教えるのが難しいのがウィンドミルだと思います。

ソフトボールの投手は「下から投げる」と表現されることもありますが、僕は「上から振り下ろす」という方がしっくりくるかな?と思っています。この上から振り下ろす時に、腕を太ももの横の部分に当て、その反動で投げるのですが、これをブラッシングと言います。

このブラッシングの感覚を身につけるのが、最も重要なことであり、最も難しいことであると思います。
ブラッシングについては、世界のトップ選手である平林金属松田光投手も「ピッチングの8割はブラッシングで決まる」とおっしゃっているほど、ピッチングにおいて大事なことです。

もちろん、彼女たちが最初から出来ないことは分かっていますし、まだブラッシングの感覚を身につけるには時間がかかりそうです。

僕自身も時間がかかったので、「自分には無理だと諦めさせてしまわないように、根気強く指導していかなければいけません。なので、飽きさせない練習法も必要かな?とも感じています。
感覚は人それぞれ。僕自身も色々な練習法を学び、彼女たちのモチベーションを保てるよう、工夫しながらやっていけたらと思います。

ピッチング以外でもバッティング、守備、まだまだ課題だらけです。

まだ自国での競技人口が少なく、あまり試合経験がない選手ばかりなので、実践向きの練習も増やしていきたいところなのですが…少し地に足をつけて、基礎的な練習を重点的にやってみた方がも良いかもなと思いました。


本澤

前の記事➤《DAY1》前夜の大雨。

Twitterアカウントはこちら
↓野球&トレカ

@honzawaseball1
↓本澤の日常
@hon361313

ちょっとマニアックな野球ブログ
「本澤雄太の野球ブログ。~野球の伝道師になりたい~」
https://honzawarldblog.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?