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ヤクルト優勝と影のMVP。

今シーズンのセ・リーグMVP東京ヤクルトスワローズ村上宗隆で決まりではないだろうか。打率こそ.300を割っているものの、39本塁打112打点12盗塁105四球OPS.986と高卒4年目の選手としては規格外の成績を残した。

しかし今シーズンのスワローズは、当然村上だけの活躍でこの順位まで来られたわけではない。今シーズンMVPに匹敵するような、影のMVPとも呼ぶべき選手の活躍に要因はあると感じる。今回はそんな隠れたMVP候補選手の成績を振り返っていこうと思う。

清水昇
71試合3勝6敗50H1S 
66.2回73奪三振 2.43/1.07/4.29

村上の対抗馬となる筆頭は清水ではないか。
52試合に登板し、30ホールドで最優秀中継ぎのタイトルを獲得した昨年に続き、今季も開幕からフル回転。71試合に登板し、MVP獲得経験もある浅尾拓也(元中日ドラゴンズ)の47ホールドを更新する、日本新記録50ホールドを達成。WHIPは1.07だが被安打はイニング以下の54。それとは逆に奪三振はイニングを上回る73を記録した。
反面、被本塁打が12とやや多く、かつ終盤の僅差の場面での登板も多いことから、6敗とやや敗戦が多いのはマイナス材料か。それでも50試合もの勝利に貢献してきたことを考えれば、MVPの候補に入ることは大きな驚きではない。

今野龍太
63試合7勝1敗28H
61回61奪三振 2.80/1.26/2.54

今シーズンこの選手がいなければ!という選手を一人あげるとすれば今野ではないだろうか。シーズン序盤は7、8回を清水、マクガフ、9回石山という方程式を組んでいたが、石山の不調により崩壊。最終的に清水とマクガフが繰り上がるという形になったが、そんな中5月上旬から約2か月間に渡り21試合連続無失点を記録し、リリーフだけでシーズン7勝。しかも失点して先発の勝ち星を消したわけでなく、7勝全て無失点に抑えての白星であることに、価値は高い。
終盤は披露からか打ち込まれる場面も多くなってきたことは残念だったが、年間をとおしてリリーフ陣の救世主的な役割を果たしたことは、大きく評価出来る。


中村悠平
122試合104安打2本塁打34打点 
.279/.361/.717

今シーズンの中村の打撃は打率.279出塁率.361と捕手としては高い数字を残した。特に出塁率は上位を打つ塩見泰隆の.357、青木宣親の.337を上回る.361。また三振数も373打数で65と少なく、三振率もレギュラーでは青木に次ぐ6.78の高水準。
こうした事から今季は、捕手でありながら2番の打順に入ったり、オスナ、サンタナという大砲の間の6番に入ったりと、打線の潤滑油的なポジションでチームに貢献した。
リード面についても、春季キャンプでスワローズOBの古田敦也氏から指導を受け、その影響からかチーム防御率は前年の4.61から3.46と大幅に改善された。また、谷繁元信氏や大矢明彦氏に評価されてきており、今シーズンのスワローズ躍進には中村の活躍なくして、語れないのではないだろうか。

総括
もちろん優勝の要因は上記3選手だけではない。山田哲人が34本塁打と復活し、塩見泰隆は14本塁打21盗塁と、強打の1番打者としてレギュラーに定着した。川端慎吾代打の切り札として復活し、代打でのシーズン最多安打記録更新に近づいている。新外国人のサンタナオスナのコンビも打線にさらなる厚みをもたらした。
投手陣でも2年目の奥川恭伸が中10日ローテーションながら9勝をあげ、序盤の中継ぎは新加入の近藤弘樹や貴重な左腕として坂本光士郎が活躍。新加入の田口麗斗は前半は先発、後半はリリーフとして万能の活躍をし、マクガフクローザーとして不調の石山の穴を埋めた。また、大事な終盤には原樹理高橋奎二エース級の成績を残した。
このように随所に活躍する選手が増えたのに加え、それらのマネジメント手腕を発揮した高津臣吾監督の功績も忘れてはならない。

そういった活躍があった中で、上記の3選手は特にチームが優勝するための大きな原動力になったのではと考えた。
それと同時にチームの地力がかなり上がってきたと感じた。
これからCS、日本シリーズとまだ道は続いていくが、この3選手の活躍は欠かせないだろう。
そして来年以降。東京ヤクルトスワローズの黄金時代が到来するのではという、期待に胸を膨らませている。

あと最後に

ファンの皆様、おめでとうございます!

本澤


データ参照:プロ野球データFreak


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