あなたの言葉は、なんですか? 〜教育に必須な言葉の定義〜
はじめに
子どもを育てていると、親としての価値観が問われ続けます。そんな中、一つひとつの言葉の意味をはっきりさせることで、大切にしたいもの、優先するとよさそうなものが浮き彫りになります。ここでは、私なりの言葉の定義を、シェアしたいと思います。
天才とは。
天から与えられた自然の才能。意図せずに本人に備わっているもの。誰しもが天才を持っている。狭義の能力にとどまらない。好きこそものの上手なれ。天才という言葉に、色んな感情ラベルがついているのであれば、「天才性」といったほうがしっくりくるかもしれない。すでに備わっている精神、心、(脳神経配線)の方向性のこと。
成功とは。
天がその人に備えたすべてを生きぬくこと。
その時々において、そして人生全体において測られるもの。
人生とは。
日々の積み重ね。生活。life。この世での旅。
幸せとは。
自分のあり方に満足していること。
教育とは。
当人に合わせた環境を整えること。
豊かさとは。
取りうる選択肢の多さ。ぜいたくな悩みというが、悩むこと自体がぜいたくなのだ。選択肢が多いと選べないという特徴もある。豊かさは自由とも関係する。一つのことをする/しないを自由に選べるとき、自由とともに豊かさを感じることができる。選択肢が選べるからだ。しなければならない、してはならないという枠組みにあるとき、選択肢があっても自由に選べないのであれば、豊かではない。単純に選択肢が多いだけでは豊かではない。
管理とは。
見える化して、並べ、基準に比較して評価すること。自由を縛る支配ではない。悪意や感情とはなんの関係もない。あってはならない。
ルールとは。
構成要素を一定のコントロール下に収めるためのもの。家庭内のルールを目的含めて、民主的に納得するまで話し合うことは建設的。最終意思決定は父親が担う。
儲けとは。
「価値があると感じる」もの・サービスを提供した対価。それ自体、卑しいものでも、汚いものでもない。他の優先する価値より儲けを重視したときに、卑しい性格となるだけだ。
バランスとは。
平衡。バランスセンサーによって測ることができる。プラスとマイナスのフィードバックのバランス。親の感情のバランス、子どもの感情のバランス、それら相互関係のバランス。選択肢の多少のバランス。
言葉とは。
音声と文字による体系。人による伝達手段として用いられる。世界は言葉に比例して、広がり、深まる。世界観。価値体系。言葉が違えば、見える世界が違う。住む世界が違えば、使う言葉が違う。
おわりに
人によって言葉の意味や語感は異なることでしょう。十人十色だと思います。言葉は違って当然です。言葉にはその人の人生観がにじみでてくるわけですから。そのギャップが魅力です。そのギャップは、私たちが協調して社会を営む必要と満足の根本になっていると、わたしは考えています。
親や教える側の立場は、価値観なしで教えること、導くことはできません。支援ができません。働きかけようとするとき、価値観をもって関わることになります。さもなければ、傍観者でしかいられないでしょう。
そもそも、言葉抜きで他者とコミュニケートして生きていくことは、なかなかハードです。何かしらの価値観を伴う言語体系に包まれた世界の中で、大前提のところで安心しつつ、満たされたり侵犯されたりして、喜怒哀楽を感じながら日々を過ごしています。大きな変化に遭遇した時には、言葉を失うことがあります。何と言ってよいかわからなくなるのです。
日々随時、更新していく言葉たち。上に書いた言葉たちも、わたしが年を経る過程できっとチューニングされていくことでしょう。一つひとつを深堀りもしていこうと考えています。
あなたの言葉は、何ですか?
参考図書
「言葉にできる」は武器になる。 | 梅田 悟司 |本 | 通販 | Amazon
◆人を動かすために「心地いい言葉」はいらない!
自分の思いをどうやって「言葉」にして「伝える」か?
人の心を動かす「表現」には秘密があるのか?
「うまく自分の言葉で話せない」「人の心に刺さる表現力を身につけたい」――志や思い、自分のなかにあるビジョンを言語化するために何をすればよいのか?
そんな悩みを抱えている全ての人に、いま注目のコピーライターが独自の手法をわかりやすく開示する、人の心を動かす言葉の法則。
人は、その言葉の中に自分の思いを発見したときに心を動かされるのであり、技巧を凝らした表現などいらないのだ! 自身が手がけた広告コピー、古今東西の有名事例を、「メッセージとしての明確性」「そこにいかに自分を投影するか」「伝えたい想いをいかに生み出すか」という視点から分解、「意志を言葉に込める技術」を解説する。
(Amazon.co.jp 内容紹介より)
P.S. 自分の価値観の整理のためにも、誰かにこのすばらしさと楽しさを分かち合うためにも、自分辞書のようなWebサービスを作りたいなと考えています。
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