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『ゲストさんの前で昼寝したっていいじゃない』~古民家宿&イベントスペース・ホニャラノイエで大切にしている価値観

私たちは、会社員生活で在ったり、常識で凝り固まった社会が何かしんどくて、

これだけ長い時間を過ごす「仕事」という時間が「しんどい」のは何かがおかしいと思い、私たちの考える「新しい価値観」を拡げていきたいと思っている。

私たちは幸せに生きる権利がある。

「意味のない常識や思い込みは手放していこう」という提案でもある。

※この記事は夫・たけぽんに見てもらったわけではないので、あくまで私の考えです。そのうち見てもらおう~っと


①ゲストさんの前で昼寝したっていいじゃない

先日、たくさんのゲストハウスを回っている常連さんと話していて「ゲストさんの前で昼寝するオーナーがいる宿ってどれくらいあるんだろう?」という話になったけど、ほとんどないかもしれない。

「迎える側なのに寝てしまうのは失礼だ」という考え方もあるけど、それくらい、フランクに接してもらった方が嬉しい人もいるし、私も旅先でかしこまられてもてなされるより、それぐらいリラックスしてもらっている方が気楽でいいなと思う。

私はもともとそこまでできるタイプではなかったが、夫の影響で変わった。その象徴的な出来事が、「ホニャラ癒しフェア」という毎月開催のイベントを始めたころ、私は「来てくれた人をもてなさないと!」と力が入っていたが、夫は、自分のやることを終えると、おもむろに蔵からハンモックを取り出してきて、庭で昼寝してしまった。私は「おい!なんで昼寝してんだよ!」と思ったけど、来てくれた人たちはハンモックを覗き込んでは「あー!昼寝してる!」となぜか嬉しそうだった。「あーそんなんでいいんだ」と私もふっと力が抜けた。

これは決して「ゲストを失礼に扱ってもよい」という話ではない。例えば友人同士が対等な関係の中で目の前でごろんと寝転がることがあるように、そしてそれが自然なことであるように、お互い自由でありたいという話。

言い換えると、ホストとゲストの間の上下関係を無くそうということ。
もっといいかえるとお金をもらう/渡すことによって発生する(暗黙の)上下関係を無くそうということ。

この発展形で「上司の前で無許可でお茶飲んだっていいじゃない(昔、契約打ち切りにされた会社で、理由の一つとして言われたことをまだ根に持っているわけでは…決してない!笑)」とか「ゲストさんにお茶を入れてもらったっていいんじゃない」とかもある。

ホニャラノイエは、チェックイン/チェックアウトの時間がない(※)という、一般の宿から見たらありえないシステムをとっているけど、それも、ゲストさんをいい意味で(多分)ほったらかしにしているから可能なこと。もてなしてほしいならホテルとか言った方がいいんじゃないかなと思う。その代わり、私たちと友達になりたい、と思う人に来てほしい。

※ちなみにこれは、夫と私が出会った安曇野地球宿での仕組みを採用している。

②男が結婚退職したっていいじゃない

うちは、夫が結婚直後に某大手企業を退職した。「逆玉の輿」とか噂になったらしいけど、全くそんなことはない。男は稼いでなんぼとか思わないし、せっかく結婚するんだから、どう生活していくかは二人で相談して決めたらいい。私たちは、二人でホニャラノイエを開業するために、結婚してそれまでの組織を辞めた。ただそれだけ。

こういうことすると、本人ではなく親が超絶反対するという話も聞くが、うちの親たちは双方とも理解があって、そこはありがたかった。

③ヒゲもじゃだっていいじゃない

うちは、夫が髭もじゃである。そのせいで、開業初期に収入の足しにバイトしようとして結構断られた。

でも、髭もじゃで何が悪いんだろう?スペインでは、サンタ髭の駅員さんが切符を売っててほほえましかったよ。

同様に、髪の色が黒じゃないといけないとか、長髪はダメとかも、そのルールいるのかな?と思う。そういったものが仕事の出来栄えに影響するのか?むしろ自由にさせてもらえた方が、出せるクオリティも上がるのではないかなと思う。

④会社、とりあえず辞めたっていいんじゃない?

「次を決めてから辞めないと、空白期間は会社に嫌われるよ」とか、「逃げるように辞めたらどうせ次も逃げるだけで一緒だよ」とか、会社を辞めようとしたらいろんなことを言われたり、本にも書いてあったりするけど、私はとりあえず辞めてもいいと思う。それで、お金が許すなら、3か月でも1年でも、旅に出たらいい。出来たら交流型のゲストハウスとかに泊まったり、長期滞在してみたり、ヘルパーやスタッフのチャンスがあるなら働いてみるとなおよい。それでいろんなやつとしゃぺって見てほしい。

とりあえず会社を辞める奴なんていっぱいいる。いろんな生き方を知れる。価値観が変わる。そして、生きるのが楽になっていく。

※でも、辞める際は自己責任でお願いします。相談ならホニャラノイエで聞きますよ~

⑤仕事が楽しくたっていいんじゃない?

というか、楽しくないならやらない方がいいんじゃないくらいに思っている。

開業当初「ホニャラノイエはイベントいっぱいやっててすごいねーがんばってるねー」ってよく言われたけど、あれは完全なる私たちの趣味だ。「やりたい!」と思い付いたら立ち上げずにはいられないのだ。夫も私も結婚前から個人的にイベントを主催していたので、イベント慣れしており、なおかつ会場がすでにあることも大きい。

楽しいことばっかりやってたら、周りの人たちも勝手に一緒に楽しんでくれて、お金や食べ物もいい感じに流れてきて、なんか生きていけている、というのが理想だなと思う。

実際、楽しんでしている人のほうが、周りも幸せな気分になれると思う。

前に野外でのご当地アイドルのライブにたまたま行き合わせたとき、一人は本当に心から楽しそうに歌って踊っていて、もう一人は苦しそうに歌って踊っていた。違いがものすごくわかりやすかった。どうせなら心から楽しんでいる人の歌を聞きたい。

⑥それ、本当にいるのかな?実験

シャンプーリンス石鹸を辞めてみた
 湯シャンをしている芸能人も増えてきているみたいだけど、私たちも辞めてみた。今のところ全く問題ない。臭くもない。環境にも優しいし、お財布にも優しい

あと、洗剤をマグちゃんに変えてみたら、洗剤を買わなくてよくなって、環境にも優しいし、お財布にも優しい。

シーツにアイロンを辞めてみた
 私は「いるでしょ」という考えに凝り固まっていたけど、夫の「いる?」の一言で辞めてみたけど、今のところ全く問題はない。(内心、アイロン…と思っているゲストさんがいないとも限らないけど)
 手で払ったらある程度しわは伸びるし、アイロンをかけない方が、電気も使わず環境にも優しいし、お財布にも優しい。無駄な時間も減る。

⑦がんばらなくたっていいんじゃない?

 起業するならがんばらないとねーとか言われたけど、全然私たちは頑張ってない。前にがんばらなくてすむ秘訣は「借金がない、家賃がない(少ない)、人件費がない」ことだと言われたけど、私たちはぴったしこの条件に当てはまっている。

⑧というか、幸せに生きていけるならなんだっていいんじゃない?

逆に言うと、幸せに生きることを邪魔するような、不要なルールに対して「いらないんじゃない?」という問いを投げかけていきたいと思う。

「他人に迷惑をかけないならなんだっていいんじゃない?」という言説もあるけど、この「他人に迷惑」というのがなかなか曲者で、その人が「ヒゲは不快だ」とか「アイロンがないなんてありえない」とか言い出したらこっちが迷惑かけてるの?って話になるんですかねー。
「そう思われるこっちが迷惑だ」とか相手に言い返していても仕方がない。

とりあえず私は「相手を不快にしたり傷つける目的でないならなんだっていいんじゃない」と思う。

調子に乗って書いていたらずいぶん長文になってしまったので、今日はこの辺で。

それでは、ホニャラ~

▼ノートの内容について質問、語り合いたい方、人生のこれからについて相談したい方など、よかったらホニャラノイエに泊まりに来てね〜

https://honya1167.site


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