見出し画像

フリーランス翻訳者になる際のメールアドレスの決め方や注意点

こんにちは。翻訳ジャーニーの五野上です。
夜中に翻訳をすること夜翻(よるほん?)と呼ぶっぽいですね。今日の新出用語です。覚えておきますね。

さて、今日はこれからフリーランス翻訳者になるという方に向けてメールアドレスにまつわるポイントあれこれをお話ししたいと思います。

フリーメール(無料で取得できるアドレス)じゃダメ?

私がフリーランス翻訳者になったのは約20年ほど前です。当時は、Gメールのような無料で取得できるメールアドレスは信頼感がない(誰でも無料で取得できるため)と言う意見をよく聞きました。そのほかのメールアドレスと言えば、もっぱらインターネットプロバイダで取得するアドレスでした。「example@email.so-net.ne.jp」とか「example@biglobe.ne.jp」のようなアドレスです(調べてないのでちょっと違ってるかも)。だいぶ前のことですが、「固定電話の番号がないと信頼されない」という風潮が強くありましたが、それのメール版だと思えばよいでしょうか。私も無料のメールアドレスを避けて、最初はプロバイダのメールで仕事を始めました(数年で独自ドメインに移行)。

2022年の今でも、「無料のメールアドレスはけしからん」説が果たして本当なのかを考えてみたいと思います。

「中の人」になって見えた事実

私はフリーランス翻訳者として10年以上活動した後、大手外資系のMLVにリードリンギストとして入社しました。その会社では、基本的にはPM業務と品質管理業務が分離している体制でしたが、私のポジションは例外的にPMをやりつつ品質管理もするというスタイルでした。つまり、フリーランス翻訳者の方々に仕事を打診したりスケジュールを調整する仕事もしていたのです(中の仕事1)。
そのMLVを退職した後はしばらくフリーランスをやりつつ、途中で法人化して翻訳エージェントの仕事(翻訳をフリーランサーに外注する仕事)を始めました(中の仕事2)。
2つのポジションで発注業務をやっていて気がついたこと、それは

無料のメールアドレスめっちゃ多い!

そう、大丈夫。無料で取得できるメールだからって信頼感がないってことはありません。20年前がどうだったかわかりませんが、少なくとも2022年にあってそんなことはありませんよ。なので安心してください。もしGメールが好きで使いたいというならそれでも問題ないでしょう。無料メールけしからん説は神話です、少なくとも今の時代は。

仕事とプライベートを分離しよう

無料のメールアドレスでもかまいませんが、そのアドレスは「仕事専用」にすることをお勧めします。1人でいくつもメールアドレスを持っているのが当然の時代ですし、1つのアプリで複数のアカウントも簡単に使い分けられますので、ぜひ分離してください

プライベートなメールがうっかり取引先に送られてしまったり、機密情報の含まれるメールをうっかり友達に転送してしまったり……そんなリスクをかなり抑えることができます。また、いろいろなサービスに登録することが多いプライベートのメールアドレスでは迷惑メールを受信する可能性も高くなります。仕事用のアドレスもいろいろな登録をするかもしれませんが、分離していた方がリスクが少なくなりますよね

メールアドレスの文字に名前を入れよう

無料で取得できるからという理由でプロフェッショナリズムが疑われることはありませんが、メールアドレスの文字列には一定の配慮が必要です。ビジネスの場面で読み上げられても違和感のないものにしてくださいね。時々、takapyon_love123@ とか orenoshikabanewokoeteike@ みたいな(あくまで例ですよ)そんなとんがったアドレスを見かけますが、やめましょうね(汗)。

取引先が律儀に皆さんの連絡先情報を登録するとは限りません(というか時間がないのでしないのが普通?)。メールアドレスを見れば誰なのかがわかりやすいようにしておくという意味で、名前を入れておくことをお勧めします。フルネーム、ファーストネームのみ、名字のみなど、パターンはいろいろですがアドレスを見て相手が思い浮かぶようにしておくのが親切ですね。

独自ドメインでブランディング

アットマーク以降の部分を自分で決めることもできます。これを「独自ドメイン」と言います。独自ドメインにしたらすぐに仕事が取れる、仕事が増えるということはぜーーんぜんありません(笑)。あくまでブランディングの一環と言いますか、プロフェッショナリズムを見せつけるためのものです。長期的な意味では(翻訳品質が伴った上で)より良い仕事がより多く取れるかもしれません。価格が高くないので私はお勧めしたいです

ムームードメインお名前ドットコムのようなドメイン取得サイトでドメインを取得してもよいですし、ムームーメールのような最初から独自ドメインメールを念頭に置いたサービスを利用するのもよいでしょう。Google Workspaceでも、独自ドメインを設定したメールを使うことができます。Microsoft 365やExchangeでも独自ドメインが使えます。独自ドメインのメールを使うとちょっといい気分になります。これが最大のメリットかもしれません。

最後まで抜かりなく、表示名を整えよう

メールアカウントを設定するときに、「表示名」という項目があります。これは文字通り、(条件が整った場合に)相手に表示される名前という意味です。

この部分でもやはり、「タコピー」とか「まりりん」のような設定にしている方がいます(あくまで例ですよ?)。この部分もビジネスで通用する形に整えてください。

お勧めは、アルファベット表記のフルネームです。漢字表記でもよいのですが、日本語が読めない人と取引することも多いはずです。なるべく多くの人が理解できるようにするには、表示名はアルファベットにするのがよいでしょう。国内の取引のみの場合は漢字でもよいでしょう。

と、今日のところは以上です。

メールアドレスじゃないけれど、Google Meetでも似たような事件が起こるようなので皆さんお気を付けて。

ではでは、アディオース!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?