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「今年の漢字」は年初に決めよう

2023年の「今年の漢字」は明日発表みたいですね。

特設サイトによると「1年の世相を表す漢字一字を全国から募集」とあります。

要するに、過去1年の総括。20-20 hindsight。

これはこれで面白いのではありますが、私は今年から、

年初に自分の漢字1文字を決めて、その漢字を念頭に置いて1年を過ごす

というフラッシュフォワード的な試みを実践してみました。

ちなみにこれは、自分で編み出したものでもなんでもなくて、尾石晴さんや小川奈緒さんが語っていたことをそのまま実行しただけです。

で、これがなかなかどうして、いい結果をもたらしてくれたのです。


どの漢字にしたか

私の今年1年の漢字は「出」に決めていました。

とにかく、なるべく外に出る。
外に出て、いろいろなものを見聞きする。
見聞きしたものをアウトプットする。

漠然とではありますが、これらのことがやりたくて、「出」の一文字を、手帳に筆ペンで書いておきました。

1文字の効果

年初に漢字1文字を決めておく。

たったこれだけのことなのですが、この「出」の力は大きかった。

行動すべきか迷ったときにだいたい、
「今年の漢字は『出』にしたし、やってみるか」
となったんです。

出だしはスロースタートだったのですが、3月にイタリア語の勉強を開始。4月にはnoteを始めて、5月は10年ぶりにツイッターを再開、8月には同業者との交流会に初めて出席、10月は翻訳祭のリアル開催に参加。12月は、料理家主催のオフ会にも参加しました。

美術館やらライブやら現代劇やら歌舞伎などにも、私にしてはだいぶまめに足を運びました。

可視化することの意義

今年の漢字を「出」にしていなかったら、出不精の私がここまで活発に動けていなかったと思います。

紙に書き出すことで、自分の思っていることが潜在意識から顕在意識に移行し、それが自然と行動に表れる、という手順を踏んでいるのだと推測しています。

文字にする、言語化することの効果は意外に大きいと、手帳や日記を10年以上つけている私は、身をもって実感しています。

「漢字1文字」であることがポイント

やりたいことを具体的に書くのも、それはそれで良さがありますが(私はそれもやっています)、漢字1文字を決めるというのが面白い。

漢字1文字だと、概念が適度に抽象化されて、いくらでも自分の好きなように解釈できる。

その1文字から想起されるイメージを、行動に落とす。

私自身は今年、「出」という漢字から、

出席、進出、出会い、出向く、出掛ける

などを思い浮かべて行動していたような気がします。

やりたいことを100個書き出す、となるとハードルが高いですが、漢字1文字ならすぐに決められるので、皆さんも是非、年初に1文字決めて、その1年を過ごしてみてください。

きっと何か面白い発見があると思います。

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