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「その本、ありますよ」の日(2024年3月9日)

こんにちは。「本屋フォッグ」店主のイイムラです。
現在は東京・高円寺の「本の長屋」というシェア型書店で、本棚の区画を借りて本を売っています。
週に2回くらい店番もしてます。ぜひいらしてください。

今回の記事の内容:最近の店番での出来事について

お客さんの多い日(理由はわからない)

店番に入ったら、たまたまお客さんの多い日だった。その理由は分からない。
土日だったら人が来るかというと、必ずしもそうではない。
「本の長屋」がある北中通り自体に人が多い日もあれば、少ない日もある。
その日は、本を買ってくれるお客さんも結構いた。

店番で生まれた会話

ある一人のお客さんと「あ、ここは棚ごとに人(店主)が違うの」「そうなんですよ」という言葉を交わした。
その方が「見方が難しい……」と独り言のように言ったあと「ああ、でも自分の趣味と似てる棚には自然に目が止まるね」とおっしゃった。
そうそう、そうなんですよ。

会話から何かヒントが貰えるかもなと思って会計時に、普段はどういった本を読むのか聞いてみた。

「最近は〇〇〇(著者名)の本を見つけたら買うようにしてる」
「その人の本、ありますよ!」

思わず、棚まで走ってしまった。
もし既読であっても「この人の本、いいですよねー」と話せるかもしれないし、ちょっとした会話が楽しい本屋だと思ってくれるかも。
そう思って本を持ってきたら、なんと買ってくださった。

今回は偶然だけど、本に対する知識と「本って良いですよね」の姿勢があれば、こういった機会が訪れるのだなと嬉しくなった。
押し売りにはせず、お店とお客さんの双方が幸せになるように。こんな商売がしたいな。


本の長屋の入口


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