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「変わる自分とありのままの自分」【インタビュー記事#05:それでもあなたは美しい オードリーヘップバーンという生き方再生版】

大切な一冊をおすすめしてくれた人と、1冊の本を出発点として人生を語り合うインタビュー記事第5弾。今回は、余白の二人が所属していた学生団体で今も頑張る椛さんが登場。
おすすめいただいた本は『それでもあなたは美しい オードリーヘップバーンという生き方再生版』。

おすすめのメッセージはこちら↓

美しい容姿と心を持った「永遠の妖精」オードリーヘップバーンが私は大好きでした。彼女が生きていた時代に私はいなかったから、少しでも彼女の人生を覗きたくてこの本を取りました。世界中から愛された彼女が心の中では何を思っていたのかが見えてより一層彼女が大好きになりました。

世界は狭い(?)

本屋余白(以下、「余」):はじめまして。よろしくお願いします。
椛様(以下、「[椛]」):こちらこそよろしくお願いします。
:じゃあまずは自己紹介を!
:はーい。椛(もみじ)です。大学3年生です。
:あ、じゃあ僕たちと同学年ですね!
:そうなんです(笑)。趣味は美術館巡りです。
:最近面白かった展示が知りたくなりますね。
:えー難しい(笑)。東京都庭園美術館で開催された「英国王室が愛した花々」は素敵でした。実際に花が置いてあるわけではないんですけど、近代のイギリスの画家とかが描いたお花とか細かいスケッチが展示してありました。
:絶対綺麗な展示だ。。このオードリーヘップバーンの本も装丁が綺麗です。美的なものがお好きなんですか?
:そうなんですよ〜。
:あとは僕たち余白の二人と同じ学生団体に入られているんですよね?
:そうなんです!お二人と大学は違うので、同じ学生団体の違う支部に入っていますね。
:そこではどんな活動をしていますか?
:タレントマネジメント、といって、メンバーの活動や挑戦を応援する仕事を主にしています。あとは、大きなイベントの時にzoomを用意したり参加者を管理したりする、裏方の仕事もやっていました。
:そうなんですね。

チャンスは自分でものにするもの。

:では本の話を始めましょうか。まずは本のタイトルと著者を教えてください。
:はい。私がおすすめするのは、『それでもあなたは美しい オードリーヘップバーンという生き方再生版』という、山口路子先生の本です。
:装丁が素敵ですよね。どんな内容なのでしょうか。
椛:オードリーヘプバーンって、世界中の人から「永遠の妖精」って言われていて、今でも愛されてるし、映画は今でも見てもらってるような作品ばかり。
私もこの本を読む前は、オードリーヘプバーンと言えば美しい存在そのものっていう印象を持っていました。でも読んだあとは、実際に彼女がどのようなことを感じてて、何をコンプレックスに感じていたのかが分かって、自分にとって親近感を持てるような内容だったし、でもすごい素敵な心の持ち主で、改めて大好きになれるような内容でした。
:なるほど。ということは、オードリーの自叙伝ではなく、他の人が彼女の一生を書いたということでしょうか?
:そうですね。
:親近感と仰いましたが、僕にとっても彼女はスーパースターのイメージがあります。親近感が湧いたエピソードが知りたいです。
:謙虚なところ、ですかね。自分にたくさんコンプレックスを持ってたところ。
例えば彼女の目、めっちゃ綺麗じゃないですか。でも、世界一美しい目って周りに言われても、「世界一なのは私の目じゃなくてアイメイクです。」って言うんです。自分じゃなくて周りを立てるようなことを口にする。あとはスレンダーな見た目なんですけど、もっと肉付きが良かったらいいのにって思っていたみたいです。私も完璧な彼女を想像していた分、人間らしいところが意外でした。
:椛さんも自分に対してネガティブになりがちだったりするんですか?
そうですね、自己肯定感はあまり高くない方だと思います。でも彼女を見ていると、そんな自分も受け入れようと思えるんです。
:なるほど。。
:彼女のこんな言葉があるんです。
『一個の道具のように自分を分析するのです。
自分自身について百パーセント率直でなければなりません。
欠点から目をそらさずに正面から向かい合い、
欠点以外のものに磨きをかけるのです。』
この言葉のおかげで、ちょっと自分を受け入れられるようになりました。
:素敵な言葉ですね。彼女ほどのスーパースターでもこんな悩みがあったんですね。それでもなお、そんなありのままの自分を受け容れることのできる強さを感じます。ところで、この本はどんな時に読んだんですか?
:元々高校生の頃から彼女のことが好きでした。大学に入ってからは「#オードリー」でインスタとかでめちゃくちゃ調べていました。そうしたらたまたまこの本を出版されてる方に出会って、それで読んでみたんです。
:ゆめこさん(@__yume__ko)という方ですか?
:そうです!
:僕たちも余白を準備しているときに素敵な方だと思って参考にさせていただいていました(笑)
:素敵な方ですよね。ネイルつけて来ればよかった!(編注:ゆめこさんという方は、出版社とネイルブランドのBLUE MOMENTを起業されています。)
:たしかに(笑)
:私、大学受験で失敗しちゃって自己肯定感が下がって自信持てなくなる時期があったんですけど、大学に入るくらいの時期で自分のことが嫌いになって、変わりたいなと思っていました。
そんな私を支えてくれた名言の一つで、「チャンスはどこにでも転がってるものじゃないから、きたらすぐ捕まえなきゃいけないよ」っていう言葉があって、この言葉に背中を押されて今の学生団体にも挑戦してみたんです。
:素敵な言葉ですね。

変わる自分とありのままの自分を共に愛する

:お話を聞いていて思ったのが、この本の存在が、椛さんにとってどんな存在なのかということです。ありのままの自分でいることと、その先の自分を目指して挑戦すること。一見矛盾するけどどちらも魅力と捉えていらっしゃいます。
:そうですね。。今の質問を聞いて、一見矛盾してるなとは思いました。でも、どちらも私の中にたしかに存在しているんです。
自分を変えたい、変わりたいっていう想いがあるからこそ進もうとする自分。
一方で、自分は自分で、自分を一番愛せるのは自分。自分を肯定してあげる。
自分の殻を破ろうとする力と、自分を包み込んであげる殻の両方があるんだと思います。
:その両方のベクトルが存在していることは、椛さんにとってポジティブなことなのでしょうか。
:割とポジティブですね。最近は自分を変えようっていう思いがどんどん強くなっていますが、自分のありのままを肯定することも忘れないようにしています。
:二つの自分の在り方を両立させるのは簡単ではなさそうですが、自分に正直に向き合う椛さんならきっとできると思います。今日はありがとうございました!
:こちらこそありがとうございました!

編集後記

誰もが名前を聞いたことのあるスーパースターであるオードリーヘップバーン。彼女の生き様や性格は今を生きる私たちにも共感できる部分がたくさんあり、お話を聞いている余白もなんだが親近感が湧いてきました。
また、穏やかに、一つ一つの言葉を大切に繋ぐ椛さんとのお話も貴重な時間でした。


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