君たちは《何を食べ》どう生きるか
体がかたい人でもベターッと開脚できるようになる本が100万部売れたからといって、100万組もの足がきれいにパカーンと開いたとは到底思えない。おそらくまだ半分も開かれてはいないのではないか。
それは本の内容がどうとかでなく、脚は読むだけでは開かないという当たり前の理由による。少なくとも私が生で目撃したのは、その本を読んでいない母かよ子の180度開脚だけだ。その体勢で菓子パンを食べていたのだから、彼女にとっては単に楽な姿勢のひとつだったのだろう。
本を読んだ人が、たとえ3日かそこいらで実践を止めたとしても、開脚できる方法を知っていることには意味がある。いつでも開ける。ただ、今は開いていないだけだ。
そして私は今日も脚を開かず、お行儀良く正座で白米を食べている。
ここまで科学的に証明されてしまっては、白米の摂取量と糖尿病のリスクに深い関係があるという事実は、受け入れざるを得ないだろう。
私は健康で長生きする方法を、もう知っている。いつでも白米を玄米に変えられる。ただ、今は変えないだけだ。
SNSに 大好物の大盛カツカレーの写真をUPすると、必ず私の体を心配する人がいる。だが、大丈夫だ。私も阿呆ではない。カツカレーが体に良いと思って食べているのならそれは違うと教えてあげたほうがいいが、そうでないとわかっていて食べているのだから、「いいね」と思えないなら放っておいてほしい。
何が体に良くて、何が体にどう悪い影響を及ぼすのか。
迷信なんかではなく、科学的に証明されたことだけをシンプルに知った上で、それには左右されずに、私は好きなように食べ、納得の上で潔く散るのだ。
だって体に悪いものは大抵美味しい!
だが、いつの間にポチったのか、今朝ミックスナッツが届いた。飴がけも塩味も付いていない、つまり大して美味しくない素朴なナッツが1キロも。ものすごい食べる気みたいだが…はて。
そういえばナッツについて、あの黒い本にはこう記されていた。
《数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良いと現在考えられている食品》
ウェー!お前やっぱ、長生きしたいのかよ!
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