マガジンのカバー画像

第三篇『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

18
運営しているクリエイター

記事一覧

【第百二夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「男性陣が政治の話ばっかりして、ヴィルパリジ夫人がちょっと…

【第百一夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「ノルポワ氏がようやく登場するところ、ちょっとコミカルよね…

【第百夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「ふふ、ここでもベルゴットさんがどう評価されているのか気に…

【第九十九夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「ねえ、このサロンの伝説的な三女神のスキャンダルって、もっ…

【第九十八夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「ここからまた社交界のお話しになるのね。ヴィルパリジ夫人っ…

【第九十七夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「サン=ルーさんと彼女さんの痴話げんかに巻き込まれて、やれ…

【第九十六夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「パリに戻ったサン=ルーさんと彼女さんと会ってから、また話が展開し始める感じね」 「この彼女さんは、たしか三冊目だったかな、ブロックと一緒に娼館に行ったところが描かれてたのは。ちょっと印象に残る感じで描かれてた女性だったけど、こんな登場の仕方とはね……」 「彼女さんのお仕事仲間に挨拶されるとところも、ちょっとドキドキよね……」 「彼女さんがいわゆる別の顔を持ってるっていう秘密を、自分だけは知ってるところなんだけど、その表現もちょっと印象的

【第九十五夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「パリに戻ってお祖母さまを目にしたところ、ちょっとせつない…

【第九十四夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「このお祖母さまとの電話するところ、ちょっと大げさなところ…

【第九十三夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「ここで語られている内容って、ほとんどユングの集合的無意識…

【第九十二夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「夕食でのみんなの様子や会話もこれまで何度もでてきたけど、…

【第九十一夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今夜もハナは話をはじめた。◆ 「ここでまた始まる眠りについての語り、なんだか素敵ね」 「…

【第九十夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

サン=ルーが私に対して寄せる友情や尊敬は—— 今夜もハナは話をはじめた。◆ 「サン=ルー…

【第八十九夜】『ゲルマントの方』夜話 – プルーストの処方箋

今では毎朝、彼女の外出時間よりもはるかに前から—— 今夜もハナは話をはじめた。◆ 「ふふ、なんか気になる女性が散歩するところを見るのが好きなんだろうけど、ちょっとしつこくなってない?」 「ちょっとストーカーまがいな雰囲気だよね。 でもここで感じていることは、なんか陰湿なものとは違う感じもする」 おかげで私は以前ほど病気を苦にしなくなったし、仕事にとりかかったり、本を書きはじめたりする勇気がいっこうに持てなかったことも、そんなに悲しくはなくなったのだから。かつて私が何度