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ウイルスと内見


賃貸サイトの条件欄にペット可(猫可)をチェックするとびっくりするくらいヒット件数が減った

じわじわ他のチェック項目を減らしながらも目星をつけた物件に内見依頼をすると、某ウイルスの対策で鍵の場所を指示するから自分で行ってきてくれと言われた。

何軒か回って、鍵は大体オートロックのドア横にダイヤルロック式の箱に入れられていた

自分だけだから好き放題見れて良い、と思っていたが実際は説明なしに入っても良し悪しはよく分からなかった。
あと仕事明けに通っていた為、
暗闇で電気の場所がわからない物件が多く
夕方や夜の内見は意味がなかった

帰路につき困ったな、と商店街をふらついていて
ふと目についた不動産屋さんの張り紙に

『ペット可、二部屋あり、角部屋』の文字。
張り紙越しに中にいた店員さんと目が合い(よくできた仕組みだ)、そのまま内見に行けることになった。

空想の猫の話をしたら(するな)猫には詳しいらしく、『猫を飼うなら、脱走防止や落ち着ける隠れ場所確保のために、ドアは多い方がいい』と、部屋中のドアやクローゼットをバコンバコン開け閉めしてくれた。里親募集の際には部屋のチェックや定期的な報告が必要だから!と
空想のキャットタワーやトイレも置いて写真のアングルを相談したりした。
不動産屋さんの空想の猫の名前はチャトランだった。

クタクタになり帰宅し、夜には契約した。
あと茶番に付き合わせてごめんなさいと伝えた

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