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「競争」と「共創」

一昨年くらいから、ぼんやりと「どこで”競争”して、どこで”共創”するか」みたいなことを考えている。きっかけは、とある学生コンペのようなものからだ。

見学していた私の耳に入ってきたのは
「同じ課題ならあいつらよりうちらの方がいいに決まってる!」
という言葉だった。なんとなく、違うなぁと感じた瞬間だった。

なんでそう思うのか、自分でよくよく噛み締めてみると、課題を解決することから自分たちの優位性を示すことにシフトしていたことにモヤモヤしていたことに気づいた。

私の中で大事なことは、課題に感じることがあって、それによって誰かが困っている。ここで重要なことは困っている人(つまり課題というものを設定している人)が困らなくなること、もっと言えばその方がハッピーになることだと思う。少なくとも、誰の解決策が一位になるかなんて課題の解決からしたらどうでもいいことのように感じてしまう。

もちろん、競わせることでより良いものにしようという気持ちが刺激され、プロジェクトがどんどん磨かれていくことだってある。悔しい気持ちがバネになることだってあるだろう。ただ、それらはあくまで副産物なのではないだろうか。
また、意識しない競い合いはチームの中でも生じると私は思う。誰かの出した華麗なアイデアに感嘆し、自分も負けてられない!と思う。自身の得意技をしっていたりするとグループの足りていない役割に入り込みアシストすることだってできるだろう。ただ、その場合の競い合いは「チームでより良いものをつくる」方向へ向かっていくことが多い(スタンドプレーが多い場合はその限りではない)。

様々なセクターの連携によってイノベーションを生みだしていこうという時代の流れの中で「競争」と「共創」の使い所は重要なのではないか、今もぼんやり考えている。

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