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ラボグロウンダイヤモンドの輝き

地球と科学が織りなす美の結晶


ラボグロウンダイヤモンド。最近業界では結構聞く響きです。ボク自身も知ったのは数ヶ月前くらいで「なんじゃそれ?」といった感じでした。

簡単に書いてしまえば以下のような物になります。

  1. 合成製造: ラボグラウンダイヤモンドは地下深くでの自然なダイヤモンド形成を模倣して人工的に合成されます。地球内部の高温高圧環境を再現することで、天然のダイヤモンドと同様の結晶構造が得られます。

  2. 倫理的な起源: 天然のダイヤモンドが紛争鉱石として知られている一方で、ラボグラウンダイヤモンドは倫理的な製造プロセスを通じて作られており、衝突フリーの選択肢として広く受け入れられています。

  3. 一貫性と品質: ラボグラウンダイヤモンドは制御された環境下で生産されるため、高品質で一貫性があります。色や純度、カットの一致度が天然のダイヤモンドよりも予測可能です。

  4. 環境への影響の低減: 採掘や輸送といった環境負荷が少なく、エネルギー効率が高い製造プロセスにより、環境に与える影響が軽減されています。

  5. 価格の魅力: ラボグラウンダイヤモンドは製造プロセスが比較的効率的であるため、天然のダイヤモンドよりも価格が手頃であることがあります。

  6. 透明性: ラボグラウンダイヤモンドは製造プロセスが透明性が高く、その起源や品質が追跡可能です。これが消費者にとって信頼性を高めています。

簡単にと書きましたが結構難しいですね。かなり大雑把に言えば、「天然ダイヤモンドと同じ工程で人工的に作られた人工ダイヤモンド」という感じでしょうか。

持続可能性と倫理性の視点

天然ダイヤモンドと比較して、ラボグロウンダイヤモンドの製造は環境に与える影響が少ないと言われています。持続可能性と倫理性の観点から、なぜラボグロウンダイヤモンドが選ばれるのか?

個人的にはまだまだ懐疑的ではあるのですが、プロが見ても本物にしか見えませんし、もちろん一般ユーザーも本物のダイヤモンドにしか見えません。

ただ、同じ品質の天然ダイヤモンドと比べても極めて安価に人工的に作られているので品質や供給体制も安定しています。

天然ダイヤモンドが採掘される現場は労働者が劣悪な環境で働いており、世界的にも批判が多くなっている事実があります。天然ダイヤモンドを購入するユーザーはそれに加担しているという方もいます。

その点ラボグロウンダイヤモンドは人工的に作られ劣悪な環境ではなく、科学的な研究所で製作されており、持続可能な環境で供給も安定しています。
だから、高品質で一貫性があるのです。

ラボグロウンダイヤモンドの未来

色々と調べて書いてきましたが、個人的に常に頭の片隅によぎるのが、

「人工ダイヤモンドと言われるキュービックジルコニアと何が違うんよ?」

と思ってしまうのです。ダイヤモンドと同じ成分で高品質で低価格。響きはとても良いと思うのですが、一般ユーザーに限って言えばキュービックジルコニアと区別が付きませんし、再販性はゼロです。値段が付かないという事実が人工ダイヤモンドの現状を表しています。

天然ダイヤモンドの半分程度の価格で飛びついてもそれだけです。一般的にはスワロフスキーのカラフルな輝きの方が綺麗に見えるんじゃないでしょうか。

長い間宝石業界にいますし、親も同じ世界でしたが50年以上ダイヤモンドが宝石で一番の知名度であり、一番の輝きと一番の価値が続いています。

多少の価格の変化は相場ではありますが、一貫してエメラルドやルビー、サファイアを下回る事はありませんし、アレキサンドライトやその他の希少石、そして、パワーストーンなども色々と出てきていますが、ダイヤモンドがナンバーワンです。

真珠は養殖じゃないかと言われそうですが、天然ダイヤモンドの希少性とはそういった人工的なものとは次元が違う話で、いくらきれいと言っても天然ダイヤモンドはどんな最高品質であってもどれ一つとして同じ物がありません。唯一無二の物です。

それが天然ダイヤモンドの最高の価値であり輝きなのです。

という事で、まだまだラボグラウンダイヤモンドの知名度や価値はこれからだという事です。個人的に何か大きな事が起こらない限り扱う事はありません。

出始めたばかりの石なのでこれからも注意深く見守ろうと思っています(^^)

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