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鑑別書と鑑定書の違い

よく間違えられます

この鑑別書というのはダイヤモンドに限らずエメラルドでもルビーでもサファイアでも天然なのかそれとも人工石なのか?を判別した書類で、天然の場合は鉱物名で表記されます。

ダイヤモンドの場合、鉱物名はダイヤモンドの為「天然ダイヤモンド」。ルビーやサファイアの場合は「天然コランダム」、エメラルドの場合は「天然ベリル」と表記されます。その隣に「(宝石名エメラルド)」やルビー、サファイアなどと書かれています。

そして、鑑別書ではなく「鑑定書」というのはダイヤモンドによくある「4C」を判定した書類です。ダイヤモンドにだけ鑑定書は作られます。

結構間違われる事が多くて「エメラルド、ルビー、サファイアに鑑定書は付きますか?」と聞かれたりするので、「鑑別書が付きます。」と答えるのですが恐らく分からないのではないかと思っています。

分かりにくいですが結構大事です

そして、ダイヤモンドの商品を購入する方も鑑別書と鑑定書の区別も付いていないと思います。業界人は当たり前でも普通はややこしい。

基本的に高品質のダイヤモンドの場合は品質によってグレードと価格の相場があるので高額商品については鑑定書を付けますが、鑑定書を付けるまでもない品質の場合は鑑別書を同封しています。

といっても、鑑定書を付けるほどでもない商品でも10万円から20万円するので決して安い訳ではありません。

鑑定書というのはダイヤモンドのカラットは別ですが、カラーがF以上、クラリティはVSクラス以上、カットはグッド以上に付けるのが普通でそれ以下の場合は逆に安いダイヤモンドと判断される事が多いので鑑別書にしています。

決して低価格商品ではありません

実はそれ以下のダイヤモンドの場合でも鑑定書は作れますしグレードもちゃんと付いています。

今はそうでもないですが、Hカラー、SIクラスとかのダイヤモンドの鑑定書を付けると親戚一同が見た時にそのグレードでは恥ずかしいという概念があったそうです。今も多少あります。

一般的なユーザーのそういった概念も含めてあまり付けない方が妥当という判断でボクの場合はそうしています。

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