スピッツの話がしたくなる夜

こんばんは、タナカです。

通勤の行き帰りで山本文緒のエッセイ集『日々是作文』を読んでいると、「こいつ、私にジャケ買いさそうとしている」というタイトルの話にガツンとやられました。スピッツのアルバムを買うという話です。

日々是作文（ひびこれさくぶん） (文春文庫)

『名前をつけてやる』というCDを買ったが包装も解かずにいる、という冒頭からしてもう気になるじゃないですか。CDを買うだけでもエッセイになるんだから作家は物語力がすごいなあと思っていると、

実は二度、私はスピッツのライブを見たことがあるのだが、テレビで見ると甘いマスクのボーカルの人と極楽鳥みたいにカラフルなギターの人に目を奪われがちだが、生で見るとベースの人が意外に骨太で男らしい音を出す人なんだなという印象を持った。

山本文緒『日々是作文』

「〜の人」でくくられるのはファンとしてどうかと思うが、ボーカルはもちろん草野マサムネ、ギターは三輪テツヤです。そしてベースは田村明浩であり、彼こそがスピッツのリーダーなのである！Wikipediaには載っていないのですが、その昔ファンクラブ会員の姉に見せてもらった会報か何かに載っていた記憶がある。それを見抜くとはさすが作家の観察眼というか観察耳というか。

そのスピッツは今年2023年5月17日に新アルバム『ひみつスタジオ』をリリースします！前作『見っけ』から約三年半ぶり！！

ひみつスタジオ (通常盤)

待ち遠しいぜ！

それでは、タナカでした。
写真は紋別の流氷と夜明けです。新アルバムに含まれている『紫の夜を越えて』を連想する風景です。