見出し画像

曼荼羅の奇跡(日常の中の不思議ファイル 17)

長い話なのでめっちゃ端折ってありますww


『軽自動車一台分』

それがヒロさんが買った曼荼羅の値段です。

ピラミッド温泉でそれを見た時、
それが欲しくて欲しくてたまらなくなってしまったのだそうです。

そしてそれを福島に持ち帰り、
額に入れて大事に飾っていました。

すると、ちょっとしたことからかなり嬉しいことまで
いいことがたくさん舞い込んでくるようになりました。

ヒロさんのことだから
きっと興奮してたくさんの人に自慢したに違いありません。

それを聞いて、三角山の南に住む赤羽さんが
その曼荼羅を貸して欲しいとお願いに来ました。

三角山の南に住む人たちにはいろいろな不幸が起こっていました。

赤羽さんの家でも離婚したり、子供に問題があったり
家業がうまくいかなくて経済的に困窮したり
たくさんの問題を抱えていました。

ヒロさんは渋りましたが、
根は優しい人ですので、快く貸すことにしました。

赤羽さんの家では
曼荼羅を飾って毎日お水をあげてお祈りしていました。

すると次々といろいろなことが起こり始めました。
諦めていた子供が明るくなって進学校に合格したり、
商売をやっていて回収できなかったお金が
今ごろになって何千万円も戻ってきたり

そんな話がヒロさんの親しくしている人達の間で知れ渡って
家にも貸して欲しい、家にも…ということで

回りまわってようやく1年くらいしてから
ヒロさんの手元に戻ってきました。

それで、みんなで集まって改めて曼荼羅をながめることになりました。

額に入れた曼荼羅を壁に飾り、
みんなで手を合わせていると…

曼荼羅の絵の上の方からサァーっと光が差したようになり、
今度は曼荼羅の絵の下の方から白い雲が沸き上がってきて
みるみる上の方に登っていって曼荼羅を隠してしまい、
しばらくすると霧が晴れるように晴れてきて
元の曼荼羅に戻ったというのです。

その話を聞いた時、私はヒロさんの話を全く信じていませんでした。
何かの間違い、思い込み、妄想だと思ったのです。

ですが、後日、小林さんの奥様と話している時
その話になって

「あれは本当に不思議だったわね~。」

という、なんというか軽いノリで肯定していました。
感動した、と言っている割にはそれほど重く受け止めてない感じ。

でもそこに居合わせた8人全員が見たそうで、涙を流した人もいたとか。

ヒロさんはその後もその曼荼羅を大切にしていましたが、
結婚を機にどこかにやってしまったらしく
曼荼羅を見かけることは無くなってしまいました。

そしてヒロさんが亡くなった今、
その曼荼羅がどうなったのか、知る手段は無くなってしまいました。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

見てくださってありがとうございます。
1
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。