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しし座流星群とUFO(日常の中の不思議ファイル 6)

確か2001年のしし座流星群が世の中で騒がれた年だったと思います。
奈良で行われた、何百人も参加する大規模な勉強会に参加しました。

終わったときは夜の9時を過ぎていて
広い会場では
それぞれ帰り支度をしたり、知り合いと名残を惜しんだり、話し込んだりしている人達がまだたくさんいました。

一部の人たちはもう外に出ていて、
私も話し込んでいる連れを置いてふらっと外に出ました。

すると、そこには100人くらいの人たちがいたのですが、
一斉に空を見上げて口々になにか言っています。

私も空を見上げて、驚きました。

夜空に
赤やオレンジのライトが光る、楕円形の黒い大きななにかが、
ゆっくりと頭上を移動していくのです!

初めてみるその姿に、私は息をのんで見つめていました。

「UFOだ!」
「あっ!ホントだ!」

という声が飛び込んできます。

それと同時に、

「え?どこどこ??」という声も聞こえました。
「何も見えないじゃない?」 という声も。

それを聞いて、私は
『UFOって、見える人と見えない人がいるんだ!?』
と衝撃でした。

その間、何分くらいだったでしょうか、
長く感じましたが、数分も無かったかも知れません。

帰りの車の中の後部座席で、
私はぼんやりと左手の窓に流れる夜の景色を眺めていました。

すると「ん?」と気づいたことがあったのです。

時間的にしばらく走っているのですが、
先ほどから、遠くに見える高い鉄塔についている赤い光が2つ、
角度も見え方も全く変わらず、ずっと付いてきているということに。

そう思った瞬間、

2つの赤い光が突然閃光を放ったので一瞬目がくらみ、
私は驚いて
「あっ!」と叫びました。

同乗する他の3人は「どうしたの?」と何も気づいてない様子。

なぜか私は「なんでもない。」とごまかしたような記憶があります。

その後、来る途中に寄った足柄サービスエリアで
しし座流星群を見ようという話になりました。

丸くちょっとした広場になっている場所まで歩いていくと
夜空の丸天井を、星が雨のようにどんどん落ちていました。

寒いので、4人で腕を組んで歌いながら足踏みしたり、
かなり長い間、ずっと星を見上げていました。

そして流れ星を見上げながら、もしかしたらUFOは、
しし座流星群が連れてきたのかもしれないなと考えていました。


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