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Identity.

寄せ引いて川瀬のままに過ぎていく僕は誰かと手をつなぎたい

口遊むうたが透明になるまでは雨につづいてもらおうか夏

時空ごと置き去りにして蛙すら消えつつあった草木の光

Amenity裸眼でふれ合えた日々心に色彩を与えた空

目に見えるものとしてある3次元だったのだろう4次元の死角

歴史たる争いが個々にうつるとき僕らは何を手にするのか

暗澹を”夜”だと訳すAIの瞳はきっと満月だろう

大天使と化け出たものが悪魔なら”見かけより中身”だったのですね

自然より正しくあろうとするあまり魔王なんてのが生まれたのです

太陽の光に月の影となる雨に歌えば精神だった

”真面目だね”そんな衣服を着せられて夜のコーヒーで脱がした社会

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