高2


わたしにとって、高2は奇跡で、一瞬で、幻だった。

中2でうつ病の手前まで行き、中3で不眠症、高校生になってからはパニック障害と月に1〜2回の原因不明の胃腸炎に苦しんだ10代。

自分を責めては誰にも頼れずに毎日泣いていたわたしにとって、青春は幻であり、一瞬一瞬が絶対に忘れられない想い出ばかりで、今思い出すだけで涙が出てくるほどである。

これだけ文章を盛ったら、お前なんか不登校気味で教室に来てもすぐ保健室に行ってたくせに何生意気をこいてるんだ、と怒られるかもしれない。

それでも言わせてくれ、
高2、まじで奇跡の1年間だった。

高1〜頭のいい色んな人との出会い〜

題名通り。
1年生って理系も文系も同じクラスだから、ただそれぞれの学校から集まった成績の良い人、それも今までリーダーだった人たちが集まった集団をただ8等分して、わたしはその8等分されたひとつのクラスの一員に過ぎなかった。

ちなみにわたしは成績が良くなかった。

あとから不登校になるなんてその時は思ってもみなかったけど、中学の時100人中10番目くらいだったのが、高校に来て中の下くらいになっただけ。

それがめちゃくちゃ悔しかった。

頭いい人たちに囲まれると精神が荒む(笑)。
頑張っても頑張っても勝てない。

それでもわたしはほぼ帰宅部だったRちゃんと友達になり、その頃はモーニング娘。の大ファンであった。

さらにわたしは帰宅部であった。一度入部した吹奏楽部を、嘘をついて辞めた。

部活が羨ましいなーと思いつつも、勉強もできないわたしが部活なんてできるはずがないと思ってやらなかった。

そして鬱になった。


高2〜転機of転機・親友との出会い〜

親友って言ったら違うって言われるかな、
親友って照れくさいよね、
わたしが小学生の頃は「ズッ友♡」みたいなのが流行りにはやっていたけど、言葉としてそれを交わすのはなんだか違うと思っていた。

でも

高2の時に出会った彼女らはわたしの自慢の親友!!!!!

なのでメンバー紹介。
身内ネタなので予想してね。

R(1年生の時とは違う子です)
とにかくマセてる子だなというのが第一印象。まあわたしは田舎から都市まで電車で通ってたので、都市の方に住んでる子たちはみんなキラキラして見えたけどね!
好きなものには金を惜しまず、好きな人には愛を惜しまず。
好きな芸能人の誕生日にケーキ焼いてきてくれるような愛の持ち主です。

M
行動力と努力の塊。むしろ鬼。
自分に厳しく、妥協しないタイプ。でも自分を責めるとかじゃなくてちゃんと「追い込む」人なので、心配になるより応援したくなる人。
上京してから一番に一緒に桜見に行ったね、覚えてるかな。
お金や時間の無駄が嫌いそう。たぶんいいお母さんになる。

M2人目
まちがいなくわたしが出会った人の中で1番の乙女。ミーハーで物知りで自分からなんでも行動できちゃう人。たぶん、好き!と思ったら全力投球するんだろうな〜という感じを受ける。人でも物でも夢でもなんでもね。
最近金曜ロードショーでハウル観ながらLINEでハウルの良さについて語り合いました。彼女と旅行行ったら絶対楽しいからみんな行ってみな。

M3人目
色んな好きポイントがあるけど、どれもこれも彼女の頑張ってる姿が好きなんだなーと思った。例えば、部活動で今までやらなかったことに挑戦してみたり、コロナ禍でもあっちこっちに就活に行ったり(これはみんなそうだけど)、夜遅くになってもちゃんとお味噌汁作ったりお風呂入ったり、そういうところ。
愛用してるシャーペンが同じだった。


はい。

みんな、気持ち悪がらないでね。

とかくまあ彼女らと出会ったことでわたしの人生は一変する。
まず修学旅行で白塗りしようと言われた時はマジかよと思ったし、正直乗り気ではなかった。なぜならお金がかかるから!(笑)

でも、後々経験しておいてよかった!とか、人生の財産になった!と思えることにお金を使うのって大正解なんだよね。
引き込んでくれてありがとう。

やりたい!興味ある!と思ったことに全力で飛び込んでみるという姿勢が好きです。

わたしは昔から超頑固でお馴染みのおじいちゃんの教えを忠実に守り、親や先生に褒められるために常に模範生徒でいなければいけないという考えでそれまで生きていたので、そんなわたしを受け入れつつも「そんなこと思わなくていい」「思い詰めなくていい」「やりたいようにやれ」と、らしく生きることを教えてくれた4人。


Love Forever!!!!!!!!!!!!


そして忘れてはいけない部活の仲間たち。

一度辞めた部活に再び入り、しかも音大受験のためにレッスンなどでたまに休み、それ以前になかなか体調が整わず学校に来ないという、部員としては最悪なわたしにキラキラできる場所を与えてくれてありがとう。

卒業する時か卒業後にみんなに聞いたことがある。

「わたしのこと、どう思った?正直来るなよとか、今までの苦労を知らないくせにとか、思った?」
ってね。

でもみんな全否定してたね。
わたしは超ネガティヴだから未だに迷惑だったかなって思っちゃうことあるけど、入部して1週間でお札持ってるところ写真撮られたりとか、サーティーワン連れて行ってくれたりとか、ぜっっっっったいにわたしを省かなかったね。

それまでは比較的「ほのかちゃんとは遊ばない」という謎の一線(今考えたら謎じゃない、だってわたしと一緒に遊びに行ったら、誰の悪口も言えないし何も悪いことできないもんね)を引かれて育っていたから、一緒にどう?って言われた時は泣きたいくらい嬉しかったよ。もちろん君たちは悪いことはしないし、誰かを貶めるようなことは絶対しない。信頼してた。
一生忘れないよ、ありがとう。

こんな感じで、高2が過ぎた。

わたしを6歳から知っている友達にも感謝しきれない。
確か2月ごろ席が隣になって、昔もこんなことあったねーなんて言いながら過ごしてたけど、あの席だった時期、わたしの出席率はぐんと良かった。実際に彼は「僕の隣だったから毎日来れたんじゃないの?」と冗談半分キザキャラ半分で言っていたけど、あれは実際には冗談ではない。

数少ないわたしの友達の中でも人と溶け込むのが早い彼は、高校に入ってすぐは一緒に帰ったりしてたけど、すぐ友達を作って遠ざかって行ってしまった。

その頃もわたしは超ネガティヴの思考回路をしていたので、勉強でも遅れをとり、部活もやらず人に自慢できることがなくなり、ついにわたしを知ってる人もいなくなった、そんな喪失感をずっと抱えていた。

どう考えてもうちのクラスが優勝だった高3の合唱コンクール、並々ならぬ熱意で音楽と向き合っていた指揮者のわたしが、なんと3位、しかも指揮者賞も伴奏者賞もいただけなかったあの時、なぜか次の日うちのクラスに用事も無しに来てたよね、心配になって来たんじゃない?とか周りが言ってたけどそうだとしたらありがとう。

今は人間に興味がないっぽいので、そっとしておく。たまにこれは共有したいという事項が出てくるんだけど、それは送らせてくれ、君の語彙がどんな本より面白い。


幻なので、現実味がない高2の1年間だけど、
幻だから印象に残ってるとも言える。
ほんとに、一瞬一瞬覚えてるんだよ、
ありがとう。

ありがとう!!!!


なんだ?お前は死ぬのか?

ここまで書くとさすがに遺書か何かだと思われそうで怖いが、人との出会いってのは大きな財産であるし、それが良いものか悪いものかはその時によるけど、良い物だったら一生大事にしたい。

決して自殺はしない、と思う。

一時期は死にたくて死にたくてたまらなかったけど。


「何かあったらすぐ連絡するんだよ!なんでも聞くから!」

というのは一見建前の台詞のように聞こえるけど、わたしの自慢の友人たちは、これが建前じゃないんだな。マジなの、本気と書いてマジと読む。

だからこそ、わたしもみんなを裏切らないように生きていたい。
裏切るってのは、「何かあったのに連絡しないで抱え込んでる」ことね。
せっかく用意してくれたご飯に手をつけないようなもん。例えが下手でごめんなさい。

コロナで会えないけど、生きてるよーー!ってのを地元から常にアンテナを貼って発信しておくからね、各々、必要な時に受信してくれ。

これを読んでいるそこの身内へ

ここで言う身内は知り合いの意です。

わたしは大学で強くなった。人間として、多分ちょっと強くなった。
まず泣けるようになった。
涙が止まらない日もある。
助けてと言えるようになった。

未だに自分に自信はないよ、いや、お前なんかが自信持つなよってね、わかってるよ、
でもわたしは音楽が好きで音楽が得意だから音大に行ってそこでまた上には上がいることを知って、それが嬉しかった。
音大ではね、何も褒められないんだよ。ピアノが弾けてもフルートが吹けても作曲ができても、それが当たり前だしなんならその道のプロの集団に放り込まれただけの井の中の蛙ってやつだ。

そんな時にみんなのことを思い出すよ。
承認欲求が強いだけの見栄張りな女だよわたしは。でもね、みんなが「ここにいていいよ」「生きててくれてありがとう」って言ってくれた日々がわたしの原動力だ。

だから多分死なない。

わたしだって本気と書いてマジで読むレベルでみんなのことを受け止めるよ、何かあったらキモいことnoteに書いてたやつがいたなと思い出してね。




おわり。

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