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良いアイデアが浮かぶ散歩道で思いついた絵本を作るということ。「神様との約束」

ちょうど去年の今頃夢中になってやっていたこと。

石體の絵本を作ること。



らんらんさんと一緒に作りました。

佐賀県小城市石體。八百万の神々が棲むこの場所にはあちこちに石仏や石のご身体が祀られており、長い間この集落に住む数家族の住人によって守られてきました。

戦国時代、唐津に勢力を置いた草野鎮永は1573年龍造寺隆信との戦に敗れ、筑前二条城へ逃れたとされています。

その時身重だった草野氏の奥方が身を隠すために石體へ逃れたと、浜玉町史に記されています。

奥方様はついに城へは戻れなかったといいます。石體で、どのように暮らしたのでしょうか。神様に囲まれ、水と土とが豊かな土地で、それでも故郷を思いながら暮らしたのでしょうか。

私はその、奥方様の郷愁に惹かれました。

私の中でこんな思いがあったからかもしれない。

その年、父を亡くした私は、何か心の拠り所となる場所を1つ失ったような気がしていました。「ここにいれば安心」という場所がなくなり、寂しい思いがあった。

その思いと奥方様の郷愁が重なり、化学変化が起きたに違いありません。

安心できる場所を、自分で作らないと。この場所で暮らして行くために、ここがいかに素晴らしい場所で、守るべきものがいかにあるかを、たくさんの人に知らしめなければ!

小難しいことは書けない!わからないこともたくさんあるし。絵本なら、私にもできるかもしれない。アイデアはある、後は絵を描いてくれる人を見つけるだけだ!


アイデアが浮かぶと猪突猛進。ブルドーザーのように全てを薙ぎ倒しながら進む。バタ狂って、笑い転げる。それが私。それだけでやってきた。

おかげさまで、メディアにも取り上げられました。

ものづくりが好きな私は
作ることに夢中になり過ぎてしまう。
目的は作ることではなく、
それを知ってもらい、共感してもらうこと。

この絵本は下記の店舗で募金いただいた方に差し上げています。

いやしの宿ほのか

小城鍋島家ten

4月中旬に開設予定のクラウドファンディングの返礼品としてもプレゼントしていますので、よろしくお願いします。


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