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やりたいことがわからないの病

おそらくこのことを本格的に意識し始めて、私の中でくすぶり始めたのは大学時代、就職活動をし始めたとき。

目の前のことを全力でやりながら、いろんな経験をして人生を切り開いて行くスタイルの生き方をしてきた。言うほどダイナミックではないけれど。

そんなわたしだったので、大学出た後何するの?と言われても、これといった専門職もピンとこなかったので、周りに流されるように、とりあえずの安定を得るために就職活動をした。

今思えば、各企業を志望した理由は本当にふわふわしていて、私が社会人の立場で今人事やってたら、そりゃあこんなヤツが来たら落とすわな、と思う。

エントリーシートを書くときに、その会社で何をしたいか聞かれる。だけど、未来思考が得意ではない私は、つまずく。そして落とされる。その繰り返し。
就職活動は本当に辛かった。落とされて、人格否定されたかのように感じる辛さもある。
しかしそれ以上に、何をやりたいの?と言われて、自分の人生のことなのに、これをやりたいです!って自信を持って言えない自分が嫌だった。
たくさんの人に愛情を与えてもらって生きてきて、そんな答えしかできないのか、私は。

結局、悪く言えば妥協したところに落ち着いてしまって、今に至る。

それ以降、自分のやりたいことができる企業に行った友達、自分のやりたい職を突き詰める友達が羨ましくて、なんでわたしはこんな生き方しかできないんだろう、って、心の隅っこにその感情がずっと渦巻くようになった。

やりたいことがないのは、自分がちゃんと探す努力を怠ったからなのか。
そのツケが回ってきて私は今苦しんでいるのか。

そんなことを毎日考える中で、やりたいことがない病の私にひとつの答えをくれた記事に出会った。
桜林直子さんの「夢組」と「叶え組」のお話。

https://note.mu/sac_ring/n/naac12bbbf018

私はどちらかというと、明らかに後者だ。

桜林さんによると、「叶え組」はこれといったやりたいことはないけど、自分の得意なところを活かして「夢組」の人を支えるという役回りが務められるんだよ、と。

今まで心の中で、形にはまらなかった感情が、ピタリとはまったような感覚になった。

ああ、こんな生き方をしてもいいんだ
やりたいことがないことはそんなにも責めるべきことじゃないんだ
と、救われた気持ちになった。


じゃあ私の得意なことってなんだろう。
さらに言えば、得意で好きなことってなんだろう。

人に何かを説明したり、
項目立ててわかりやすくまとめること?
文章で表現すること?

もっと自分のことを知らなければいけないと感じた。

やりたいことがない病を、少し治療できそうだ。
あらためて、ちゃんと自分と向き合おう。

#日記 #エッセイ

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