年間100冊なんて、ちょっと読めそうにないけれど……
世の中には、年間100冊以上、本を読む方がいらっしゃるという。
それで、昨年1年間、自分が何冊読んだか記録してみた。
というか、カウントするぞと決めていたので、冊数稼ぎにいった部分もあった。(ライトなエッセイとか、自己啓発本的なのも読んだ)
なのに、読了できたのは、50冊。
読みやすい軽い本以外、1冊読むのに、通常1週間かかっているし。
ちょっとごつい本は2週間で読み切れずに、図書館の貸し出し延長もしてる。(てか、図書館利用率上がったなあ……)
劉慈欣さんの『三体』とか。(圧倒的すぎて感想記事すら書けてない)
加藤陽子さんの『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』とか。(理解するためにノートにまとめながら読んでたら、4週間かかった)
カズオ・イシグロさんの『わたしたちが孤児だったころ』とか。(とにかく主人公がきつかった)
2024年明けてからも、1月21日現在、読み終わったのは2冊だけ。
このペースでいくと、今年も年間100冊はまず無理だし、100冊を達成するために自己啓発本を読むのは、違う。
自己啓発本って、若者のための本なのよ。中高年はもうその段階を越えてないと。何年社会人やってるのさ。
それに正直、平日はなかなか本が読めない。
仕事して、帰りにスーパー行って、帰って家事して、家族団らんして、寝る前に読もうとしたらだいたい轟沈してる。年々体力が続かなくなってる。
だから、中高年は読みたいものを読みたいだけ、読みます。
400頁越えの本は、読み終えるのに2週間かかるし。
読みながら、ノートも取りたい。考えたことも書きたい。
今年も50冊読めればいいけど、数でそれに及ばなくったっていい。
なんて開き直ってるそばから「100分de名著のテキストを追いかけたら、100冊いくんじゃね?」と悪魔がささやいてる。
うん。100分de名著テキスト、読みやすいし、あれは一日で読めるよ。
作品の背景にもふれられてたりするから、先に読んでおくと、原典の読みが深まるし。
ただ、あれ読んで原典読まないのは蛇の生殺しだし、やっぱり100冊読むために追うのは、禁じ手だよなあ。
それ以前に、50代にもなって、100分de名著で取り上げられてる本の多くを読んだことないって、どうなのさ。
ハイ、若い頃はラノベみたいなのばっかり読んでました。新卒社会人だった頃は、残業残業24時間たたかえますかの名残りで全然読めませんでした。結婚出産後も家事育児パートの日々でほぼ読めませんでした。
離婚して15年くらい経つけど、今が一番読書できてる気がする。読めてないけど、それでも。
図書館で借りることでいろんな本が読めて、ゆっくりでも読めて、世界が広がっている感覚はものすごくあります。
冊数云々はともかく、乱読って大事だなあと思う。
興味ある本ばかり追っていると、読む傾向が偏るから。
特に、精神的にまいっているときなど、自分を守るものを読む傾向にある気がする(個人の感想です)。
それで助けられる場合もあるけど、袋小路に陥る場合もある。
世界は、広い方がいい。
100冊なんて読めるか~! というつもりで書き始めた記事だけど、やっぱり今年もいけるところまでいこうか、なんて思い始めてる。
読みたい本はたくさんあるし。
はてさて、年末に答え合わせができましたなら、幸いです。
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