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ほんのれん編集部が厳選した「旬感本」リスト

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「ほんのれん」で旬感本に選んだ名著を紹介します。
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記事一覧

神が爆笑する国ニッポン!?日本の「笑い」文化がスゴすぎた 『笑いの日本史』(中央公論新社)を読む!

ほんのれん vol.18「笑うカドには? 場を突破するチカラ」の第5回目。 4回にわたっていろんな笑いを見てきたけれど、日本にはもともとどんな「笑い」が根付いていたのだろう? ゲスト本『笑いの日本史』にアフォードされて、超高速ラジオ回となっています。 ▼今回取り上げた本 『笑いの日本史』船橋晴雄(著) 中央公論新社 2023 『鳥獣戯画のヒミツ』宮川禎一(著)淡交社 2021 鳥獣戯画のヒミツamzn.asia

話し方を上達させる3つのコツ!オードリー若林を育てた藤井青銅さんによる『トークの教室 ─「面白いトーク」はどのように生まれるのか』(河出書房新社)を読んだら、いろいろ気が楽になった話。

ほんのれん vol.18「笑うカドには? 場を突破するチカラ」最終回です。 今回は、自分に合う笑いって?という問いを抱えて、4人が「面白い話」をするコツを学びます。ゲスト本は、オードリーを育てたラジオ作家、藤井青銅さんの『トークの教室』! 共読後、お笑い好きなニレヨーコも、「面白い話しなきゃいけないなんてプレッシャー嫌だ!」派のウメコも、オチ作らなきゃいけないの?なはるにゃも、面白い話って何だろう?なおじーも。みんな気が楽になりました。 面白いって、〇〇なのか!!!みなさん

感情に振りまわされない方法ありますか!?佐渡島庸平,石川善樹著『感情は、すぐに脳をジャックする』(Gakken)に学ぶ、ココロとのちょうどいい距離感

「ねえねえ、この記事読む前、何してた?」「…スマホゲーム見てたけど」 「じゃあ、この記事を読む前、どんな気持ちだった?」「…気持ち?」 感情はずっとあるはずなのに、私たちは「感情」にあまりにも無自覚。 かと思えば、怒りがどうにも収まらなかったり、泣けて泣けてしかたなかったり。もうこれ以上自分の感情に振り回されたくない!と思うときもある。 自分のことだけど自分の思い通りにならない「感情」と、どう付き合えばいいのでしょう? 『宇宙兄弟』など大ヒット漫画を世に送り出してきた編

お笑い芸人はなぜモテる!?『なぜあの人のジョークは面白いのか? ─進化論で読み解くユーモアの科学』(東洋経済新報社)を読んで、進化生物学者が明かすモテの神秘に迫る。

なんで人間は笑うんだろう?哲学的な問いだが、その答えは「モテ」のため!? 笑いを扱う力や知性が、生きる力そのものに直結しているかもしれない。進化論や哲学の視点から「笑い」を捉え直します。 ▼今回取り上げた本 『なぜあの人のジョークは面白いのか? ─進化論で読み解くユーモアの科学』ジョナサン・シルバータウン(著) 水谷淳(訳)東洋経済新報社 2022 ▼「笑うカドには?」を考える「ほんのれん」旬感本5冊! 『ユーモアは最強の武器である─スタンフォード大学ビジネススクール人

笑う回数は23歳から激減!『ユーモアは最強の武器である』!?ビジネスエリートも学んでいる3つの「笑い」テクニックとは?(東洋経済新報社)

今回は、スタンフォード大学人気教授から、技術としてのユーモアを学んでいきます。笑いやユーモアの力は学んで磨くことができる。ゲスト本『ユーモアは最強の武器である─スタンフォード大学ビジネススクール人気講義』から、すぐに実践できる3つの方法をご紹介! ▼今回取り上げた本 『ユーモアは最強の武器である─スタンフォード大学ビジネススクール人気講義』ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス(著)神崎朗子(訳) 東洋経済新報社 2022 ▼「笑うカドには?」を考える「ほんのれん」旬

「1人1票」はもう古い!? スマニュー共同創業者・鈴木健さん著『なめらかな社会とその敵』(ちくま学芸文庫)を読んで考える300年後の民主主義

これが、民主主義シリーズ最終回。 最後を飾るのは、『なめらかな社会とその敵─PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論』(鈴木健・著)。はい、世にも珍しい横書きの文庫本です。 著者の鈴木健さんは、「スマートニュース」の共同創業者として有名ですが、実は「複雑系の科学」などを長く研究されていた方でもあります。(ほんのれん編集部は、スマートニュース+でも連載中です) はてさて、民主主義ってほんとうにオワコンなんだろうか? もしかしたら「1人1票」というルールをちょっとハックする

三日三晩話し合えば、なんでも解決!? 日本の「寄り合い」こそ民主主義?『『忘れられた日本人』をひらく』(黒鳥社 若林恵・畑中章宏)で考える

今回のゲスト本は、 『「忘れられた日本人」をひらく─宮本常一と「世間」のデモクラシー』(若林恵、畑中章宏・著)! この本は、日本を代表する民俗学者・宮本常一の代表作『忘れられた日本人』を「デモクラシー」という観点から読み解く一冊。 ほんのれん編集長ニレヨーコとはるにゃが、本選びのために代官山蔦屋書店に出向いたところ発見。この本を見つけたとき、日本で民主主義を考えるなら「これだ!!」とピンときたのだとか。 近代的な民主主義の制度が導入される以前、 日本の村々ではどんな意思決

「当たり前」を脱出できる!?『教室を生きのびる政治学』に学ぶ、日常にひそむ「政治」の乗りこなし方

日本でもアメリカでも国政選挙の秋ですが、選挙や「決め方」になんとも言えない違和感があるのは、なんなんだろう? 今回取り上げるのは、政治学者・岡田憲治さんによる『教室を生きのびる政治学』。『政治学者、PTA会長になる』でご存知のかたも多いでしょう。 半径5mの安全保障としての「政治」っていったい何? 陰キャでも教室を生き延びる方法ってあるの? 学園祭の出し物決めるとき、消極的な意見でもいいわけ? ▼今回取り上げた本 『教室を生きのびる政治学』岡田憲治(著) 晶文社 2023

くじ引きで憲法決めちゃう国がある?! 選挙じゃない選び方を『くじ引き民主主義』(吉田徹著 光文社新書)から考えてみる

日本でもアメリカでも国政選挙の秋ですが、選挙や「決め方」になんとも言えない違和感があるのは、なんなんだろう? 前回の続きとして、宇野重規さんの『民主主義とは何か』と、吉田徹さんの『くじ引き民主主義─政治にイノヴェーションを起こす』を合わせ読みします。 代表者が代表してくれてる気がしないモヤモヤ、どうしたらいい? 変態紳士・ルソーの一般意志って一体なに!?!? 「みんなが納得」ってあり得るの? ヒントはイワシの群れ? くじ引きで憲法評議会の委員を決めてる国があるってマジで

「民主主義」って結局なんなの?政治システムの入門書『民主主義とは何か』(宇野重規著 講談社現代新書)を読んで、選挙の違和感をさぐる。米大統領選「選挙人」ってなんで必要?

日本でもアメリカでも国政選挙の秋ですが、選挙や「決め方」になんとも言えない違和感があるのは、なんなんだろう? 今回は宇野重規さんの『民主主義とは何か』(講談社現代新書)を読みながら、「そもそも民主主義ってなんですか?」「ていうか、今の日本ってホントに民主主義なんですか??」と、民主主義の基本から問いなおしてみます。 ▼今回取り上げた本 『民主主義とは何か』宇野重規(著)講談社現代新書 2020 ▼その他参考リンク 日本国憲法 (shugiin.go.jp) COTEN

私たちは『生まれながらのサイボーグ』!?『人類を変えた7つの発明史』と松岡正剛『電子の社会』と考える、人類にとってのスマホの影響

ほんのれん vol.17「スマホ中毒?」6回目です。 ゲスト本は、『人類を変えた7つの発明史 ─ 火からAIまで技術革新と歩んだホモ・サピエンスの20万年』。 そして、『生まれながらのサイボーグ』アンディ・クラーク(著) と『電子の社会』松岡正剛(著)からもたくさんヒントをもらいながら、「デジタル・サイボーグな人類って、これからどうなるの?」という答えが絶対に出ない問いに挑みます! みなさんにとって、スマホとは?テクノロジーとは? デジタルな社会に生きる私たちは、これか

集中力は47秒!?デジタル時代の集中力を科学した『ATTENTION SPAN』(日経BP)から、注意力を保つコツを学ぶ

このデジタル時代、私たちは注意散漫になっている。 大事な会議中だって、メールが来ればそっちに気が取られる。何かをしようとスマホを手に取ったものの、何をしたかったのかすぐ忘れる。仕事中、Slackの通知は鳴り止まず、集中して作業できる時間がほとんどない…… スマホ時代、私たちの集中力はたった47秒しかもたないらしい。 しかも、とある作業から別の作業に移った場合、集中力を取り戻すのに25分かかるのだとか。 現代人が要求される「マルチタスク」。じつはこれ、脳の特性としては不可能

なぜ、悪習慣は変えられないのか。世界で話題の骨太研究本『習慣と脳の科学』(みすず書房)を読んでわかった、「私」の危うさ

選書サービス「ほんのれん」は、テーマごとに厳選した5冊の本を紹介しています。ほんのれんvol.17のテーマは「スマホ中毒?」。今回紹介するのは、『習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか』。 スマホ中毒、食べ過ぎ、運動不足にアルコール依存……。 みなさんは、どんな悪習慣を変えたいですか? 私たちは、自分の習慣を変えようとするとき、「今日からダイエットしよう!」なんて決断して、意思の力でなんとかしようとする。でも、調べれば調べるほど、人間の習慣というものは意思の

悪用厳禁!スマホ依存を生み出す6つのテクニック『僕らはそれに抵抗できない』から、依存症ビジネスの闇を暴く

こんなお悩みありませんか。 ・InstagramやTikTok、X(Twitter)を見始めると止まらない ・YouTubeやNetflixを見続けて寝不足になる ・なぜか、スマホゲームがやめられない じつはこれ、私たちに仕掛けられた「罠」かもしれません。 いま、ユーザーがスマホ中毒になっているのは、巨大プラットフォーマーによる「依存症ビジネス」の餌食になっているからかも。 今回は、プラットフォーマーがいかにしてユーザーを「スマホ依存」に陥れるのか、6つのテクニックをご紹