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[生誕120年 棟方志功展]板画家・棟方の全容を辿る(東京国立近代美術館)

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2023年10月号より) 

棟方志功《飛神の柵》 1968年 棟方志功記念館

「世界のムナカタ」として国際的な評価を得たはん家・棟方むなかたこう[1903~1975]。一心不乱に版木に向かうその姿は多くの人々の記憶に刻み込まれている。棟方が居住、あるいは創作の拠点とした青森、東京、富山の三つの地域は、棟方の芸術の形成に大きな影響を与えてきた。

棟方志功《門舞男女神人頌》「木花之佐久夜妃」 1941年 個人蔵

 本展では、棟方と各地域の関わりを軸に、板画(自作木版画の呼称)、やまと(自作肉筆画の呼称)、あぶらといったさまざまな領域の作品を展覧。さらに本の装幀そうていや挿絵、包装紙などの商業デザイン、映画、テレビ、ラジオ出演に至るまで、時代特有の「メディア」を縦横無尽に駆け抜けた棟方の活動を紹介し、棟方志功とはいかなる芸術家であったのかを再考する。

棟方志功《華狩頌》 1954年 棟方志功記念館

生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ
10/6〜12/3
東京都千代田区・東京国立近代美術館
[時]10:00〜17:00(金・土曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
[休]月曜(ただし10/9は開館)、10/10
[料]一般1,800円、大学生1,200円、高校生700円
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)

出典:ひととき2023年10月号

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