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【現代木彫家・三沢厚彦】個性豊かな動物たちに出会う(大阪・あべのハルカス美術館)

旬・美・遊では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2020年12月号より)

 日本を代表する現代木彫家の一人、三沢厚彦が2000年(平成12年)から制作している「ANIMALS」シリーズは、身近なイヌやネコから、ライオンやトラといった猛獣まで、さまざまな動物がモチーフとなっている。近年は、麒麟やユニコーンなど、想像上の動物にも挑戦している。

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《Animal 2012-01》2012 樟、油彩 写真=加藤 健
©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery

 素材は樟(くすのき)で、一木(いちぼく)または寄木(よせぎ)にして彫り、油絵具で着彩するスタイル。作品に残るノミ跡は動物の毛並みのようにも見え、いまにも動き出しそうなリアルさがある。等身大の迫力がありつつ、個性的でユーモラスな風体も魅力だ。地上80メートルに位置するあべのハルカス美術館で、動物たちはどんな表情を見せてくれるだろうか。

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《Animal 2016-01》2016 樟、油彩 撮影=渡邉郁弘

 三沢厚彦は彫る前にドローイングを描き溜めてイメージを固めていくが、そのドローイングだけを集めた画集も作品集とともに人気を博している。

三沢厚彦 ANIMALS IN ABENO HARUKAS(〜1/17)
大阪市阿倍野区・あべのハルカス美術館(大阪環状線天王寺駅下車) ☎06-4399-9050
https://www.aham.jp/
*最新情報は公式サイトをご確認ください

出典:ひととき2020年12月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。


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