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【春日大社】現代美術作家・杉本博司氏が監修する特別展で春日若宮の御生を寿ぐ

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2022年12月号より)

 日本を代表する現代美術作家、杉本博司氏の監修による特別展が春日大社で開催される。日本の仏教美術、神道美術に深い関心を寄せ、自らも収集している杉本氏。なかでも春日美術*1 への関心の高さは群を抜いており、その美の神髄である春日明神への崇敬から、御祭神をかんじょうし江之浦測候所*2 に春日神社を創建したほど。その御神縁を通じて杉本氏と春日大社のさんいん弘匡ひろただ宮司が出会い、今回の特別展が実現した。

*1 春日信仰に基づいた絵画や工芸などの造形物
*2 杉本氏の作品や収集してきた銘石、石造物などを展示する神奈川県小田原市の複合アート施設。ギャラリーや野外舞台、茶室などを備えている

杉本博司《春日大社藤棚図屏風 2022年》

 本展では杉本氏の新作の《春日大宮暁図屏風 2022年》と《春日大社藤棚図屏風 2022年》が初公開され、さらに春日大社が所蔵する名品の数々が展示される。春日若宮社の式年造替完了のめでたい年に奈良へ出かけたい。

《古作面 兒屋根命》南北朝時代 公益財団法人小田原文化財団蔵
地蔵菩薩立像・神鹿像 鎌倉時代 個人蔵

「杉本博司──春日神霊の御生みあれ 御蓋山そして江之浦」
12/23〜2023/3/13
奈良市・春日大社 国宝殿
前期:12/23~2023/1/29、後期:1/31~3/13
*2023/1/30は休館日 
春日大社☎0742-22-7788

出典:ひととき2022年12月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。

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