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バルセロナから遠い日本に惹かれた画家 渋谷Bunkamuraでミロ展

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2022年2月号より)

 20年ぶりとなるジュアン・ミロ[1893~1983]の大規模な展覧会が開催される。

 バルセロナの美術学校で絵を学び、印象派やフォーヴィスム、キュビスムに影響を受けた風景画や肖像画を描いたミロ。パリへの移住やピカソとの邂逅を経て、シュルレアリスム運動に参加し、具象と抽象のモチーフを自由に表現する幻想的な作風を確立した。

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ジュアン・ミロ《ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子》 1945年 油彩、キャンバス 福岡市美術館 ©The Museum of Modern Art, New York. Florene May Schoenborn Bequest, 1996 Licensed by Art Resource, NY

 そうしたミロの創作活動の背景に、日本文化への深い造詣があったことはあまり知られていない。本展では、背景に浮世絵が描かれた《アンリク・クリストフル・リカルの肖像》など、日本への憧れを象徴する初期作品や代表作、アトリエに飾られていた日本の民芸品、批評家の瀧口修造との交流を示す資料など約130点を通して、ミロと日本の深いつながりを紐解いていく。傑作《絵画(カタツムリ、女、花、星)》も56年ぶりに来日。見逃せない展覧会だ。

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ジュアン・ミロ《アンリク・クリストフル・リカルの肖像》 1917年 油彩・コラージュ、カンヴァス ニューヨーク近代美術館蔵 ©The Museum of Modern Art, New York. Florene May Schoenborn Bequest, 1996 Licensed by Art Resource, NY
ミロ展―日本を夢みて(2/11~4/17)
東京都渋谷区・Bunkamura ザ・ミュージアム
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_miro/
*会期中すべての土日祝および4/11(月)~4/17(日)は事前に【オンラインによる入場日時予約】が必要です。
▼詳細はこちら
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_miro/topics/nichiji.html

出典:ひととき2022年2月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。



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