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終着駅に行ってきました

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終着駅という響きに、わけもなく惹きつけられる。この先にはもう線路がない、という最果てのロマン。そして一抹の哀愁。そこには、どんな街が広がり、どんな人たちが息づいているのか。憧れで… もっと読む
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2022年4月の記事一覧

哀愁の街を通りすぎる人と、とどまる人(三角・JR三角線)|終着駅に行ってきました#10

明治時代の国策に基づいて開港した三角港に、直結する駅として作られた終着駅、三角。時は流れ、港の規模も小さくなった今も、観光地・天草への玄関口として、地元の足として大切に使われています。穏やかに広がる海でとれた魚をいただきながら、中年男性ふたり組の夜は、静かに流れていきます。〔連載:終着駅に行ってきました〕 文=服部夏生 写真=三原久明  春の光を浴びた海が、突然、車窓に広がった。向かいの席に靴を脱いで座っている小さな姉妹が歓声をあげる中、ディーゼルカーは海辺を快走する。煙を