【尾州ウール】産地の底力を結集 世界に誇る最高級ウールのコート(愛知県一宮市)
世界三大毛織物の産地のひとつに数えられる尾州*。「第一に水量豊富な木曽三川、第二に肥沃な濃尾平野のおかげでしょう」。繊維業が発展した理由を、一宮市のテキスタイルメーカーの中伝毛織の社長・中島幸介さんが教えてくれた。毛織物の上質な風合いを出すには、とくに硬度が低い木曽川の軟水が適しているという。しかしながら、「ウールは用途の多い生地で、セーター、コート、靴下……最終製品のイメージを絞りにくい。だから〈尾州ウール〉のブランディングは難しいんです」
そう語りながらも、メーカー