【猫ちぐら】雪深い村で編まれる暖かな猫の家(新潟県岩船郡関川村)
田んぼも畑も、冬になると深い雪にすっぽり覆われてしまう。昔、農作業のできないその時期に、村のひとびとは稲藁を編んだ。雨をよける蓑、雪道を歩く深ぐつ、炭を入れるかますなど、日々の暮らしに必要なものをこつこつと。猫ちぐらもそうした冬仕事のなかでいつしか生まれたものである。
猫ちぐらとはいわば「猫小屋」。猫は自分の体が隠れるような狭いところが大好きで、そこにいればとてもリラックスするらしい。
今ではもう藁を編む家もないけれど、猫ちぐらの製法は「関川村猫ちぐらの会」が受け継