【薩摩錫器】100年前の茶葉の風味も残したと伝わる驚きの密閉性
(鹿児島県霧島市)
日本全国の“地域の宝”を発掘する連載コーナー「地元にエール これ、いいね!」。地元の人々に長年愛されている食や、伝統的な技術を駆使して作られる美しい工芸品、現地に行かないと体験できないお祭など、心から「これ、いいね!」と思える魅力的なモノやコトを、それぞれの物語と共にご紹介します。(ひととき2019年12月号より)
没後百年を経て発見された、明治の元勲・大久保利通公愛用の茶壺。蓋を開けてみると、中には緑茶の茶葉が、瑞々しい香りそのままに残されていたという。その茶壺こそ、鹿