芭蕉ゆかりの嵯峨野落柿舎と自由律俳句の荻原井泉水|偉人たちの見た京都
俳聖・松尾芭蕉といえば、故郷の伊賀上野や江戸、「奥の細道」で旅した東北から北陸地方のイメージの濃い人物ですが、実は京都にも頻繁に訪れていて、ゆかりの地が市内のあちこちに存在しています。
中でも洛西嵯峨野の落柿舎には三度にわたって足を運んでおり、1691(元禄4)年には4月18日から5月4日まで17日間も逗留。この時の記録を『嵯峨日記』として著わしています。
その芭蕉の訪問から230年あまりの後、1924(大正13)年6月25日。一人の俳人が落柿舎を訪れました。彼の名は